みなさん、こんばんは。
サレルノでーす。
流石に一つぐらいは観光っぽいことしようよって事で、一応サレルノのドゥオモに行ってきました。中心街にあるのですが、ごちゃごちゃした町中にひっそりとある教会ですので普通ならドゥオモは見つけやすいようにあるものがなかなか苦心して辿り着きました。
このドゥオモは1085年に献堂されたものなのですが、それをしたのが教皇グレゴリウス7世だったんです。あの有名なカノッサの屈辱ですよ。神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世が教皇からの破門を解いてもらうために雪の中3日間断食して赦してもらった1077年の事件の張本人です。その後1081年にハインリヒ4世の勢力に磨きがかかって教皇を廃位し、対立教皇を立ててしまいます。グレゴリウス7世はサンタンジェロ城に逃げ込み、その後の逃亡で最終的にサレルノまで流れ着きました。その頃にこのドゥオモを献堂したのです。そしてこの地で彼は亡くなりました。あの有名人はこの地で命を落とすのですよー。
ドゥオモは複雑な建築で出来上がっていて、ロマネスク、アラブ・ノルマン、ビザンチンなどの様式の複合体です。アラブ・ノルマン様式ってのはフィレンツェではお目にかかれないものですね。やはり南イタリアならではなのでしょう。高さ52mのこの鐘楼がまさにアラブ・ノルマン様式だって。鐘楼ですから上部には18〜19世紀に作られた8つの鐘がついていました。しかし1980年の地震によって塔が弱体化した為、最大の2つは取り除き現在は6つここにあります。
ポルティコは静かに美しいです。
よーく見ると象嵌細工なんですよ。かつてここはサレルノ医学校としても使われたらしく、あの聖トマス・アクィナスが神学の教鞭をとったこともあったそうです。『あの』というのは私の個人的な意味で、ドメニコ会修道士だった彼は13世紀に存在したシチリア出身の聖人です。彼が描かれた像は必ずちょいとおデブちゃんで描かれるので不思議と親近感が。ドメニコ会の教会に行くとうっかり彼を探してしまうほどの隠れファンです。
中も素敵でした。
後陣中央のモザイクも見事。教皇グレゴリウス7世のお墓もあります。
地下のクリプタはバロック様式。聖マタイの遺体が安置されているという。そう、12使徒の一人であり、福音書記者のマタイ。
伝説によると10世紀に遺体が運ばれてその保管の目的としてこのクリプタが作られました。
めちゃめちゃテンション上がります!
クリプタ中央に鎮座する聖マタイの像は前から見ても、
後ろから見ても同じように二つ付けられています。綺麗に保存されていて、ここの建物はこの町の誇りなんだと改めて感じます。
彼はサレルノの守護聖人です。市内のゴミ箱にもマタイさんがいらっしゃいます。ローマでカラヴァッジョの『マタイ3部作』を見てからのこの展開を考えると偶然ですがここに引き寄せられて来たのは果たして偶然なのかと勘繰ってしまいそうです。
さ、海行こっと。
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