みなさん、こんばんは。
安倍さんがお亡くなりになりました。
私は朝から日本のニュースをチェックし、夕方からイタリアのニュースを見るというのがルーティンでして、なかなか早い時間にこの事件を知りました。要人が誰かに狙われるというのはこれまでもあったことですが、大抵は刃物とかがイメージでありました。今回は銃撃事件でしたので、95年の國松警察庁長官の狙撃事件とかもっと前の63年に起きたジョン・F・ケネディ大統領の事件などが思い出されました。
そっか、日本はこういうことが起きるようになってしまったんだ。
どういう理由でこの事件を犯人が起こしたのかわかりませんが、犯人の名前は後世残るだろうし、それが狙いだったりするのなら恐ろしいことです。こんな時代なのでほぼ同時刻にこちらイタリアの新聞デジタル版でも一面になっていました。一番早かったのはLa Repubblica紙でしたね。外国紙だからかわかりませんが、画像や動画も添付されていてその状況を見ることが出来ました。そしてまもなくすると亡くなったとの一報が入ってきて、
『あー、そっか…』
なんて後味の悪い事件なのだろう。模倣犯とか出てきたらどうしようとか考えてしまいます。知らないうちに日本はこんなことになっていると思っていいのでしょうか。
『日本って安全で清潔で丁寧で』
なんて3拍子をイタリアでいろんな人たちから聞いてきました。たとえ日本に行ったことがなかったりしてもこのセリフは海外の人々に広く刷り込まれています。それはそれは自慢でしたし、誇りでもあったのですが、安全神話が崩れるような…
いや、彼は元首相だから狙われただけと言い放つことはできませんよね。無差別の意味不明な事件が日本は最近少なくないですよね。これらは勿論海外で大きく扱われることは少なく、果たしてメディアで報道されたとしてもすぐに消えてなくなる程度の威力しかないのです。
今回は否が応でも海外のトップニュースになったでしょう。
今日一日、どんよりした気分で過ごしました。
安倍さんを支持、不支持でこういうことを言いたかったわけではないのです。
これが何かの始まりになってしまうのではと見えない不安が襲うのです。
どうぞご冥福をお祈りします。