みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
お店を閉めた後はこのように穏やかなお天気でしたが、午前中はエラいことになったフィレンツェ。横殴りの雨が降り出したのは10時から11時くらいの時だったと思います。
雨が降る→雨宿りで市場に逃げ込む人たち→暇つぶしも兼ねてついついお買い物
このロジックは毎回同じ。何故か雨が降ると喜ぶ私です。ポイントはとんでもない量の雨が一気に降ってどうにもできないくらい濡れる状態がベスト。こんなこと言ったら人の不幸を喜んでいるように見えますけど、とんでもございません。お店のことを考えたらこうなっちゃいます。
外の露店は開店休業状態で店頭にもビニール張っちゃったら商売ならないでしょって。扱っているものが革製品とか濡れたらヤバい高級品もあるのでもう大変。毎回感じるのがいつも露店は天気に左右されてしんどそう。これって農家の人たちと同じだな〜。
さて、ここからが本題。ちょっと混乱したり分かりにくくなってしまうかもしれない。文才が無いものだから、なるべく分かりやすく書いてみますがもしかしたら2度読まないと理解できないかも。そしたらすみませんと事前に謝っときます。そして文が長いです。
今朝7時半ごろやってきたフランス人のご夫婦がなんだかすごく沢山買って行ってくれたんです。いろんなものとワインとかも何本も。いや〜、これは朝から縁起がいいわと思っていたら市場の中の店のよく雑談したりするおばちゃんが『ちょっといいかしら』とお店に入ってきました。
あら、どうしたのかしら。
話を聞くと、今日はフィレンツェはアルコールを売ってはいけないから気をつけてねって。サッカーの試合があるので、暴動が起きたりしないようにって今回フィレンツェはそう決めたという。そうなんです。今夜はフィオレンティーナのホームでオランダのFCトゥウェンテと試合です。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグって去年から始まったリーグ戦でチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに次いで始めたものです。去年の初年度初代王者はローマでした。その試合があるためオランダから2,000人のサポーターがフィレンツェにやってくる。すると街中でビール飲んだり暴れたりするのを避けるためという理由からアルコールをうっちゃいけないと。確かに今までもあったけど、日中から売っちゃいけないなんて私の記憶には一つもありません。ネット記事のタイトルには『中心街ではテイクアウトの酒類販売不可』と書かれています。つまり、バールやレストランなどは例外であくまでも持ち帰りに限定された禁止事項のようです。
知らなかったとはいえ、既に売ってしまった…
その後に来たお客さんたちもワインを見にくるのですが、
『すんません。今日はアルコールが一切売れないそうです』とお断りをすることに。なんて営業妨害を決めてくれたんだって腹立たしく思うのと、同時にそんなに暴れるサポーターってマジ迷惑って感じました。
そこにバルバラがやって来たので、この話をすると全く知らなかったようで…彼女も驚いていました。
どうしようかとこの記事を探して一緒に見たんです。すると、
記事の中では『本日の17時半から19日金曜日の朝6時まで』と書かれているから夕方からじゃないのー?ってことに。あら、間違えちゃった。お客さん追い返しちゃったよ。って、慌てて店の中のお客さんに『ワイン買えます。すみませーん!』と一人一人お伝えしたんです。しかし、朝の伝えてくれたおばちゃんだってイタリア人だもん。そんな間違いするかな?とふと考えたんです。で再び注意して読むと…
このネット記事が書かれたのは17日、つまり昨日だったんです。すると『本日の17時半』とは17日が本日ってことで、要するに3日間に渡っての販売禁止ってことですよ。ま、19日の朝6時までってのはどうでもいいとして、要するに昨日の夕方から今日1日が販売禁止ってことになります。じゃ、ダメじゃーん!!
『やっぱりワイン売れません』ってお客さんに伝える。もう私ったら何やってんだろう。
こういう記事は『今日から』とか書かないで日付で書くべきですよ。私みたいなおっちょこちょいはどう判断すりゃいいのよ、と記事のせいにする。
しかし、待てよ。
こんな大事なことを一方的なニュースやネット記事で確認しない限り販売側はわからないはずです。私のように知らないで売っちゃったって人もいるはず。何かがおかしいともう少し丁寧に記事を最後まで読んだんです。
すると驚くべきことに『チェントロ(中心街)』とざっくり範囲が示されていた記事タイトルとは別に通りによって売れるところと売れないところがあることがわかりました。細かく通りが明記されていて、中には長い通りはここからここまでと禁止店舗は指定されていいます。さらにチェントロと言いつつも当たり前ですがスタジアム近辺も含まれていました。そして中央市場はそこに含まれていなかったんです。
要するに…
結局いつも通り販売できると。やっぱりこの記事は不親切すぎる。チェントロと書きながらドゥオモ広場さえ禁止ゾーンに含まれていない。フィレンツェに住んでらっしゃる方や何度も来ている方ならこの禁止とそうじゃない通りがすぐ近くに存在しているんです。これでも今日一日酒類が販売できないところとできるところの明暗がはっきりしてしまいました。それでもやる意味あるの?
ステファノ曰く、
『やった感をとりあえず出しているだけ』なんだと。
何にもしないで大きな問題が発生したときに責められたくないから、対処はしました、でも起きちゃったのは仕方ないよねって言い訳のためのルールを作ったのかと。呆れた。日本の政治家みたいじゃないか。
朝からぐったりした。ネット記事なんてタイトルだけで判断して中身をちゃんと読まなかったりもするし、読んだとしても最後まで読むとは限らないのに、自分が悪いのはわかっています。でも振り返ると私の今朝の行動は、
酒類売っていいと思っていた→ダメ→大丈夫→やっぱダメ→結局売ってもいい。
って謎の立ち回りを勝手にしていたおバカさんが私でした。
空にヘリコプターの音がすることからも分かるようにあと2時間もすればキックオフです。
また雨が降り始めました。この試合、どっちが勝とうがどうでもいいですが、今日はワインがたくさん売れてよかった。明日は帰国するよってフランス人が多かったから無事酒類の買い物が皆さんできてよかったし、私も嬉しいですと思えばまぁ今回の件は良しとしよう。ただ朝教えてくれたおばちゃんは他の店にも忠告に行ったと言っていました。私は店が忙しくて全然この事を伝えにいけなかったのですが、いくつかのお店はそれを信じて売らなかった可能性もありますね。恐ろしくて続きが聞けないでいます。
雨はまた怒り狂って降っています。試合できるんかね?
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