みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。わーい、土曜日だ!
今週サウジアラビアからいらっしゃった日本人のご家族がいて、背中にバイオリン見たいのとかのケースを持っていました。フィレンツェの通りで家族で演奏したかったらしいんですが、警察にダメダメって怒られちゃったと。旅行で思い出が作りたかったんだろうな。しかし通りで演奏しちゃいけないんですね。広場で歌っている人とかStompみたいな人とかいますけど、あれって許可もらってやってるってこと?もしそんなアイデアを持ってフィレンツェに来たらNGが出るかもしれないのでお気をつけくださいねー。
音楽といえば、私は全くダメでして。五線譜も読めません。一通り学校で習いますけど苦痛でした。そんな私が唯一できる楽器がお箏です。多分未だに弾けると思います、指が覚えていますから。
楽譜は通常漢字で書かれているんです、あとちょっとのカタカナがついている時があります。だから五線譜が読めない私はありがたく、お箏は13弦の普通のものでしたら弦の名前がついていて、一番下、奥から手前に一二三四五六七八九十斗為巾(といきん)と読みます。その文字が楽譜に書いてある通りに弾けばいいので私でも楽チンな、
…はずなのです。
しかし当時のお師匠さんはちょっと変わった人で楽譜を五線譜に書き直して渡されていました。弾く前から大混乱です。結局私は漢字に直すという余計な仕事が発生し、さらにテープで聴いて丸暗記して五線譜は見ないという苦労をいつもしていました。『さくらさくら』とか『春の海(正月によく使われる曲)』も辛かったなぁ、最初はいっつも苦労苦労です。
なんの話をしているのかというと、私は音楽に造詣がないってことです。だからルチアーノ・パヴァロッティがどれだけ凄い人だとか、葉加瀬太郎がどうしてすごいと言われているのかがいまいちピンとこないってことを踏まえてお話しします。前置きが長くってすんません。
今日も日本人がお客さんで来たんです。嬉しいのぉ。彼は誰かにうちの店を紹介されたからと真っ直ぐお店にいらっしゃったようです、有難いですね。ドイツから来たその男性はイタリアに留学しに来たんですって。留学中に別の国に留学をする斬新なタイプです。でその目的ですが『指揮者』になりたいという夢を持っているからでして。あのオーケストラのコンダクターですね。ほーら、また私の知らない世界の人が来た!
イタリアへという理由の一つがオペラにあって、イタリア語も理解しないといけないでしょと言っていました。なるほど、そういう根本からやらなきゃいけないんだ。奥が深いし、大変だなぁ。すでに彼はイタリア語を喋っていたのでもっと先のことを学びに来たのでしょう。素敵な出会いに私はアホな質問をします。
『あのー、変な質問させてください。やっぱり小澤征爾さんって凄いんですか?』
指揮者なんぞそれくらいしか名前が出てこない無知なぎさ。
『凄く偉大で素晴らしい指揮者ですよ』
私だって世界のオザワくらいは知っている。でもどう凄いのかを知りたかったんですよ。すると彼は『野生的なところ』と無茶苦茶ざっくりしたお返事をしました。細かく言われても私がわからないとわかったんでしょう。コンダクターとは全ての演奏者をまとめる役ですが、人格者でなければいけないそうです。その辺りのコミュニケーションもして演奏者全てが彼の指揮についていきたいと思ってもらうことが大切なんだと。とっても哲学的!
私には雲をつかむようなアーティスティックな世界ですが、夢を持つ彼はキラキラしていて若いっていいなーって思いました。
指揮者なんていてもいなくっても演奏者が楽譜通りに弾けば上手くいくのではと思っちゃってました。そんなに指揮者が重要な役割なんですね。恥ずかしい暴露ですが本当だから仕方がない。なんだか私も嬉しくなって、
『いつかテレビや雑誌、新聞で出てくるような人になってくださいね。あの時の人だって私も盛り上がりたいです』
って応援したら、にっこり笑って
『はい』
って答えてくれました。なんかいいな。青春だな。
指揮者を目指す人、初めて生で見ました。
では良い日曜日を〜♪
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