みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
市場の中でよく吠える夫婦がいまして、とっても潔癖なんです。
だから珍しいですが掃除をするだけの人を雇って、彼は一日中どこかしら掃除している。店が閉まった後も3時間ひとりで残って掃除をする。よってお店はピカピカのツルツルです。うちのお店が恥ずかしいくらいです。
だからこそ、その店に寄りかかったりしようものなら、
『シニョーリ、スクザーテ!』
と厳しい一言が飛ぶ。観光客達はびっくりして慌ててお店から離れるのです。
勿論店のお客さんにはそんなことは言いません。寄っかかったり座ったりしても何にも言いません。しかしお客さん以外には非常に厳しい。
だから店の前を汚されたりするとガチで怒ったりするのです。
このお店が閉まった後に、パニーニを食べ歩きするおっちゃんがいたのです。何か食べ方がうまくなかったのでしょうか、店の前でボロボロと落としていたのかな?それを店から出てきたその夫婦の逆鱗に触れました。
あー、始まった。パニーニのおっちゃんも立ち向かいますが、所詮2対1で劣勢です。なんせ夫婦は百戦錬磨で喧嘩用語もよくご存知なのですから。
これは私にとっていつものことだし、驚くほどでもないので慌てて見に行ったりはしません。
しかしうちのお店のお客さんは随分ギョッとしたようです。うちの店の中にはイタリア人もいたので話の内容がよーく分かったのです。おっちゃんと夫婦は大喧嘩。これがまた口の悪い言い合いで聞きたくなくっても私の耳にもしっかり入ってきます。
おっちゃんを追い出した夫婦は店の前に水をまいていました。日本的に言うと塩を撒くようなもんですかね。
うちのお店のイタリア人客がお会計を済ませて出てくる時に、私に向かって
『凄かったね』
と苦笑いしていました。『いえいえ、いつもの事ですよ』と答えると目をまんまるにしていました。
と言うことで、市場の住民でさえ標的になることも多く、その度にバトルを繰り広げてきました。しかし面白いことに、逆恨みするかと言うとほとぼりが冷めたらバトルの相手とも普通に話すし笑ったりもする。
イタリア人は根に持つことができないのでしょうか?
以前にも書いたことがありますが、煽り運転みたいので2車線で2台の車が赤信号で並ぶ。お互い窓を開けてこれまた凄い言葉で舌戦。しかし青信号になると何事もなかったように車は動き出すのです。
熱しやすく冷めやすいのか、持続力がないのかわかりません。
私はこの件に関してはイタリア人っていい性格だなって思うのです。言いたいことはお互いにやり合う。でも一通り終われば気持ちがスッとしたのか後腐れがない。これは全員に当てはまるものではないのかもしれませんが、多いような気がするのです。
あの夫婦を見慣れたせいか、妙な免疫がついてしまいました。一応言うことは言うが後腐れはない。グッと我慢することはせずとりあえず吠えてみる。うーん、全てではないですが理解できなくもないこのイタリア人の習性って私の中では納得してしまうのは、はてイタリアに来る前からなのか後なのかは今となってはわかりません。
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