みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
雨。降ったり止んだり、でも仕事は朝からちょっと楽しかったんですよ。何故かお客さんも面白い人ばかり来るので。
ぶらぶらして店に戻るとご夫婦がワインを選んでいるようです。
お、何か手伝えるかなっていうより、おしゃべりに入ったみたいな感じです。ワイン選びで煮詰まっているようでしたので、空気を変えてあげようって意味で間に入ったんです。ポンポンって適当な会話をして、結局奥さんがいいワインを選ばれました。特に長い時間ではなかったのですが、笑ってお店を後にされたんです。
それから30分かかってない頃だと思いましたが、そのご夫婦が戻って来ました。
あら、どうしたのかしらって。
『バルサミコ酢が欲しくって…』
なーんだ、買い忘れか。お手伝いしまーすって言おうとしたらそのご夫婦お店を出て行ってしまいました。しかしその後についてきた別のご夫婦がバルサミコ酢の棚の前で立ち止まります。どうやら彼らは4人組だったらしく、先ほどのご夫婦の連れのようです。好みなどの希望を聞いて味見してもらったら、一発でこれだってことになって。そこからの買い方がすごかった。あれだこれだと、
『君のおすすめはどれ?』
うーん、これはこう使うといいよとか、こんな味だよとか、味見はしなくてもいいからってオリーブオイルやハチミツ、トリュフ、グラッパもどんどん選んでいく。アメリカ人らしい買い方の早さよ。毎回こんなお客さんが来てくれたら本当に楽なのに、有難いなって。たまにこのようなラッキーが起きるとこの仕事って救われるのよね。そのご夫婦も喜んでくださって、先のワインを買ったご夫婦が外で待っていたのでリモンチェッロをプレゼントしました。合流した後のご夫婦と軽く会話をして頭を下げて別れました。
『どうしてあのご夫婦が別のたくさん買った夫婦を連れてきたか知ってる?』
ステファノが私に言う。
…しらん。たまたまうちでワインを買ったから連れて来たんじゃないの?
『僕は知ってるよ。知りたい?』
いやー、どっちでもいいけど言いたそうだから教えてもらうことに。
彼らは私がいい店員だと思ったから私のところに仲間のご夫婦を連れてきたとステファノに説明したのだそうです。
『どう、嬉しい?』
そりゃ嬉しいですよ。こんなの店員冥利に尽きませんか?私はそう思うのです。
沢山売れたとかはそりゃ嬉しいですが、たとえ10ユーロのワインを買っても一言、
『親切にありがとう、いいものが買えました』
って言葉でもうやっててよかったって感動する瞬間ですね。
レストランで食事した人が、
『美味しかった。どうもありがとう』
の一言のために料理人が作るってありがちなコメントですが、私はとても気持ちがわかるのです。嬉しいというか有難すぎる。やってて良かったって。
素敵な言葉を頂く度に私の夢のリタイア生活が遠のく、困った状況に陥りました…
どうしよう。
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