みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
今日はアメリカ人の日だな。留学生がお土産を買ってとうとうイタリアを後にする。来週には綺麗さっぱりアメリカ人が消える毎年恒例の時期がやって来ました。クリスマスは絶対自宅に帰るのよね、彼ら。だから嬉しそうだし、アメリカ行きの便はさぞかし混み合うことでしょう。
そんな中、年に一度だけお店に来る日本人のシニョーラがいつも通りワインの発送に来ました。
私、このシニョーラが何者なのか全く知らないんですけど、70歳代後半くらいかしら。日本人の知り合いのツテを辿ったら見つかるかもしれないけど、辿ってないから見つかっていません。私はいつもこのワインの発送の時間だけ仲良くお話しさせてもらって、お支払いが終わったらすぐに帰っちゃう。品が良い方でどんな理由でフィレンツェにいるんだろうって興味津々ですが、なんせ年に一回の顔合わせなのでその後には想いはどこかへ飛んでいきます。それが毎年続いているお付き合いです。
『この1年どうでしたか?』
こんなことあったわよ、みたいな世間話の後に、
『そうそう、この前財布盗まれちゃって』
!
私もそうなんですよ。盗まれて金だけ取られて残りはアパートに投げ込まれていたって言ったら驚いていました。シニョーラはお財布にはドキュメントが入ってなかったので不幸中の幸いでしたが一万円がたくさん入っていたんだって。うわー、切ない。
そんな朝のやりとりの後、午後に入ってちょいと店が大混雑した瞬間があったんです。嫌な予感がしたんだけど、やっぱりやられていました。
リモンチェッロ2本、30ユーロくらい盗まれていました。
ひと段落すると店の中をぐるっと回って確認するのですが、すぐにわかりました。だって売ってないのにないんだもん。
閉店まで1時間、なんと落ち着かなかったこと。一人で店いると舐められるのか、しかし今までなかったのにまたこんな経験をしてしまいました。正直少々落ち込んでいます。最近の疲れの上に盗まれるって私に何か憑いているのでしょうか。
誰かがあいつちょろいって思って見張られているんじゃないかと恐ろしくなって家に帰っても落ち着きません。
ま、でも起きたことは仕方がないな。今度起きないようにすれば良いもんね。