みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
外の露店もまばらですよね、そりゃそうだ。
今週から閑散期に入り、市場も少し静かになるかなと思います。冬休みに入ったお店も少なくありません。明日からピッティ・ウォーモが始まりますが、10年くらい前まではこのイベントの影響は市場にもいい方向に働いていて、沢山の関係者がご飯を食べたり買い物に来たりしていました。しかしピッティ縮小後、つまり一部がミラノに移転してからはどうも盛り上がりが微妙なのよね。これは市場目線ですが、寂しい限りです。チェントロではセールで盛り上がっているんだろうにね。冬のサルディ、ここトスカーナでは1月5日より絶賛開催中です。
さらにピッティが始まることでホテル代が値上がりする件も、観光客がフィレンツェを避ける傾向にあるんです。困ったね。でも毎年こんなもんだ。
しかしボチボチ中国人観光客が。あ、あれか。春節ね。まだ22日までは時間があるけど来週からはチャイナが増えるのかしら。
13時を回るといつも開いているお店が閉まっていました。お客さんが少ないからでは理屈に合わず、お客さんってどんな時間に来るかわからないじゃないですか。だからこそなるべく長い時間開けておくことが多いのに、どうしたんだろうって思いました。しかし30分もするとその理由がわかりました。
床の工事!
嘘でしょ。まだやってたんだ。
市場の床の修理は私もずっとお伝えしていました。忘れてしまった方と知らない方にサクッと説明しますと、そもそも市場の床は滑りやすいから新しくタイルを貼ろうってことで2019年にすることになっていました。しかし工事の開始もされずにしれっと2019年が終わってしまった挙句、皆さんご存知のコロナ騒動ですっかりその話がぶっ飛んでしまっていたのです。2021年にようやくこの話がまた噴き出して、工事が始まったのは8月から。うちの店の通りは2022年2月、要するに1年ほど前に終了していました。通りごとに封鎖してやるもんだから、私はてっきりもう終わっていたのかと思っていましたがさすがイタリアです。まだ工事は終わっちゃいなかったんです。そのせいでこのお店は閉めていたんですね。
決して小さくはないですが大きい市場ってわけでもありません。しかし未だに工事中でとうとう年を越してしまったようなんです。どうしてこんなことになったのかを考えると、やはり繁忙期は工事ごときの理由でどの店も閉めたくないじゃないですか。だから交渉して今はやめてくれとかあったんだろうな。ま、年末年始は業者も休みに入っていただろうから今日から再開したのだと思いました。確かに今からならどの店も喜んでやってくれと言うでしょう。近々終了するでしょうけど、まぁなんて長かったのかと。
通りは閑散としているので工事もしやすいし、だからと言って閉店前から工事を始めるのはうるさくてたまらない。せめて閉店後にしてほしい。
『客もいないのに何言ってんだよ』
と言い返されそうで、恥ずかしくて言えない。
一人で照れてしまいました。