みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
今週さぶ。雨。
ほら、昨日って春節だったじゃないですか。もっと中国人が来るのかな?って思っていたら、いるこたいるんです。でも台湾人が多くチャイニーズチャイニーズがあんまりいないのよね。東南アジアとか日本にいるのかな。
さて、そんなアジア人の中でも日本人は見りゃわかる。ちょいちょい間違えることもありますが、挨拶した時の返事で日本語アクセントなんでそういう意味でわかるんですよ。もちろん服装とかでもね。そんなんで何組かお会いした後で、店が閉まるちょい前だったかな。
ある1人の男性がポワーンと店の前にいたので『こんにちは』ってご挨拶を。
『え?日本の方ですか?』
ええ、そうですよ。
話を聞くと今回は研修でフィレンツェにいらっしゃったんですって。名古屋にエノテカ・ピンキオーリって名前のイタリアンレストランがあるんです。フィレンツェが本店ですから、それで来られたのだとか。いつも思いますが、エノテカ・ピンキオーリってよくこのような研修やってるんですよ。例えば新入社員で入ってもやっぱりフィレンツェに来る。本店と味やサービスが変わらないようにって配慮があるのかもしれませんね。
スイーツ担当のその方はあんまりフィレンツェでここぞってパティスリーがないとおっしゃっていました。
『マッサリのところも行きましたよ。でもなんか違うんですよね…』
あら、ご満足いただけなかったようです。マッサリというのはIginio Massariのフィレンツェ店のこと。ほら、私も去年の夏にようやく行ったことを『
一番人気のマリトッツォを食す』って記事で紹介しました。
いつも味覚が鋭い人ってある意味とても大変だと思うんです。料理人もそうだしソムリエとか。職業上も妥協できないじゃないですか。多分この方もその側の人で私が食べても大体は美味しいねとはなるもんです。そのパティシエさんがそれも有名なマッサリのケーキ店に期待が大きかったのかな。私には少しハードルの高いお話でしたが、レストランのパティシエとケーキ屋のパティシエは違うんだよって。ほ、ほぅ…
2年に一度行われる世界お菓子大会(色モノっぽいが大切な大会らしい)、今回は日本がフランスを制して世界一になったそうです。調べてみるとフランスで数日前に行われた正式名称クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーって、日本は16年ぶり3度目の世界一ですって。すげー。
ちなみにイタリアは3位、イギリスが4位、韓国が5位だとよ。
この大会では毎回いろんなジャンルを国別チーム対抗で行うんだとか。マッサリは数年前にイタリアチームとして参加して世界一になった時のメンバーだから、この方もそりゃお店でどんなドルチェが食べられるか楽しみだったんでしょうね。しかし思ったよりはって結果で。
『やっぱりあちこち店舗を増やしちゃダメなのかも』
あー、ありがちなお話ですよね。
そんなシマさん(このお客さんのお名前です)のスイーツが食べられるのは名古屋のそのレストランです。
どんなものを作られるのでしょうね。そして今回の研修で経験できた技術や新たな発見をしてそれを日本に持って帰ることでしょう。