みなさん、こんばんは。
Sfrappole。
今時期、カーニバルで食べるお菓子。トスカーナではチェンチと言いますが、ここボローニャではスフラッポーレっていうんだ。同じお菓子なのにイタリア各地で名前が違うという、どうにも不思議なもんです。
そしてエミリア=ロマーニャ州らしくお米も食料品店のウィンドーに。お米好きの私はこの州に住むべきだったのかしら…
さらにボローニャといえばトルテッリーニ。あまり好んで食べるパスタではありませんが、時折いただきます。
そんな食の都でもあるボローニャに来て麻婆豆腐を食べる裏切りをしてしまったので、ここで一応美味しい土地のアピールだけはさせて頂いときましょう。
再びチェントロへ戻ってきました。
奥に見えるのはドゥエ・トッリと呼ばれる12世紀に作られた2つの塔です。これがボローニャの人気の塔なのよね。向かって左がガリゼンダの塔(47m)、右がアジネッリの塔(98m)といいます。高い方は上れます。
…上るかね。
現在は予約制になっていて、5ユーロ払って塔に上れます。約500段の階段があり。入り口の係員の方に、ガイドさんは無料で上れるか聞いてみました。
『インフォメーションで聞いてみな。タダかもしれないし、割引になるかもしれないし、全部払うことになるかもしれないし』
うわー、ザックリしてるな。このぼんやりした対応がいいですよね。要するに時とタイミングってことさ。ハイシーズンはめちゃくちゃ混むらしいから断られそうですが、今ならイケるとなんとなく自信が出てきました。
再びマッジョーレ広場のツーリストインフォメーションに向かいました。
3人のお手伝いの女の子たちもいて、どうして戻ってきたんだろうみたいな顔をされましたが、私は軽く会釈して窓口に直行。ガイドの免許を見られたら私も恥ずかしかったのでなぜかコソコソと、
『ガイドなんですけど上ってもいいっすかね?』
窓口のお兄さん、免許をチェックして無料のチケットをくれました。ありがたいことです。
また塔に戻ってきました。
『やったね!じゃ頑張って!』
係員のおじさんも応援してくれた。よし、頑張るぞ。
ここの塔にある階段は木製で、登りも降りも同じ階段を使います。よって途中で譲り合いながら行き来する形です。上っている人はどこが最後かわからないしんどさがあり、下りの人は滑りそうで注意して歩いて行きます。
階段の減り具合よ。私が上った多くの塔は新しい階段か大理石がほとんど。木の階段は減り方が凄くてこれもまた歩きにくい。油断して滑って転ぶのは嫌なので無理せずに自分のペースで歩きます。
ようやく頂上に着いた時にはクタクタよ。景色を愛でる前にまず一休み。久々に塔に登ったもんで疲れました。
マッジョーレ広場もこの通りよく見えます。
塔もまさか何百年も経ってこんな使い方をされるとは思ってなかっただろうな。
赤い町。
ミニチュアを見ているようです。
誰もが登頂記念写真を撮っていました。思いっきりの笑顔を作って楽しそうです。
体も冷えてきたので降りることにします。
足がちょっとガクガクする。
左足の裏が痛い。後で分かったことですが、水膨れができてしまいました。日頃の運動不足がわかりやすくバレました。
降りてからも街歩きするつもりが、そんなところではありません。これはゆっくりと駅のほうに向かうべきだなって思いました。ボローニャはまたいつでも来れるので無理しないでおきます。
上ってくる人たちはどこが最後だかわからないでやってきます。
『まだまだあるよー』
と本当のことを伝えて私はここから去ります。
ちなみに世界で一番斜度のある塔ですって。
画像の左からドゥエ・トッリ、ビックベン、ネヴィヤンスクの塔(ロシア)、ピサの斜塔、フランケンハウゼンの塔(ドイツ)ですって。
私はそれどころじゃないくらい疲れました。
歳を心の底から感じ、無茶はいけないなと思い知らされました。フィレンツェのクーポラはガイドさん(タダで)上れないのに、ボローニャは太っ腹だな、優しいなってこれだけは伝えておきます。ガイドさんって意外とこういうところ覚えておくと思いますよ。
この塔、夏は本当に予約も大変らしいので、冬に来られた方はのんびり見学できます。是非おススメしますが、どうか履き慣れた歩きやすい靴をご用意くださいね。