ジェノヴァでーす。
生憎の天気です。雨が降らなければいいな。不安だったので傘は持ってきました。
インターを降りて西へ進むと中心街に。最初にヴィットーリア広場で一部の人が下車、その後私が下車する場所へバスは向かいます。帰りはヴィットーリア広場ですのでここでどこにバスが止まるのかを見て予習しときます。
しかしフィレンツェに比べるとどこも大きな町ばかりです。
ありがたいことに私は分からない時にその辺の人に話しかける恥ずかしさを全く持たないので、誰かに聞けば助けてくれるでしょう。
ヴィットーリア広場の停車から10分弱、ファンティ・ディタリア通りに到着。私も下車します。長い道のりでしたがようやくジェノヴァに上陸です。ここは
鉄道のジェノヴァ・ピアッツァプリンチペ駅と地下鉄プリンチペ駅があります。ピアッツァプリンチペ駅の裏側に停まったのでまずは駅の正面にいきたいところです。これは簡単だ。ガイドとして致命的な方向音痴の汚名返上いたしましょう!
恐らくこの坂を登って道なりに行けばいいんだ。緩やかな坂がなんとなくしんどい。それもそうで、ローマでの太ももの痛みというお土産がまだ残っているようです。なんか年齢をジワジワ感じております。
おお、なんかあるぞ。
港町っぽいじゃないですか。しかし坂の多そうなところだな。こういう町には健脚なご老人が多いのよね。
線路を越えていくのか。
ちょろい、ちょろい。
そんな中、目の前に見える風景がさみしすぎる。
『ん?なんか、なんか思ってたのと違う』
さすがの私もおかしいと気づいたようです。その辺にいる犬を連れたシニョーラに
『あの、バルビ通りはこっちでいいのですか?』
『いえいえ、あの坂を降りて真っ直ぐよ』
あーん?初っ端から間違えていたってことか。
情けない。
肩を落としつつ来た道を戻る。再び同じ坂を降りる。
自信を持って間違える地図を読めない人独特のミス。私はただ線路を上から撮りたかった撮り鉄でした。否、撮り鉄さえなれない、電車なんぞ見えない。
右手下に見えるはさ気ほどのバス降車の広場です。
何やってんだと思いつつ、あのタイミングで人に相談したのは私のウルトラCだと自負しています。調子が良ければさらに先へ進んでから大いに困っていたでしょう。
おっかしいなぁ…簡単だと思ったんですけどね。
道なりに歩いていくとようやく車通りの多い広場に出てきました。
よくある話ですが、なんでこんな簡単な道を迷ったのだろうって時ありませんか。今度は下車したら自分の直感を信じないで誰かに聞こうと初歩的なことを学びました。アックアヴェルデ広場というらしい。
左手にはピアッツァプリンチペ駅があった。1860年にできたんですって、見事なもんですね。かっちょいいな。
これ、ここに来たかったのよ。
で、そうそうバルビ通りね。一つ失敗して学ぶのが人間よ。すぐ人に聞く。
『バルビ通りはどこですか?』
『あれよ』
すぐ目の前の通りを指差してくれました。あら、これですか。ちょいと恥ずかしい。
バルビ通りの付け根にある立派な建物。お目当てがすぐそこにありました。
通常は観光名所として扱われていませんが、私にゃこの建物の中身に用があります。
ヒントは建物の上部に書かれたその文句と共に。
中身は見事なものでした。
つづく