白の宮殿(Palazzo Bianco)です。隣のトゥルジ宮(Palazzo Tursi)と繋がっているのでまとめてサクッと鑑賞したいと思います。
この宮殿ができたのは16世紀前半ですからフィレンツェではメディチ家のコジモ1世がブイブイ言わせていた頃ですね。
立派な正面階段を登ると各部屋に絵画があります。じっくり観たいのは山々ですが、時間も限られているしトントンと眺めることとします。
外に出れる空中中庭、つまり地上階ではありません。ここもいいですね。赤い建物は通りを隔てた位置に立つ赤の宮殿(Palazzo Rosso)です。
ほらね。
絵画の多くはフランドル派のものが目につきます。フィレンツェから来るとやはりここは北なんだなと感じます。ルネサンス大売り出しのフィレンツェとはまた違った世界で新鮮でした。カラヴァッジョやルーベンス、ヴァン・ダイクなどお馴染みの巨匠の作品も揃っています。これは大変です。半日かけてゆっくり観たいくらいです。部屋数も多ければ観るべきものがあまりに多すぎます。
しかし、居ましたよ。この絵
フィリッピ-ノ・リッピの作。
なんか昔から知っている人に出会ったような懐かしさを感じてしまいました。
絵画だけでなく陶器やコインのコレクションも充実。楽器の展示もあり、その頃には頭がクラクラしてきました。
私が気になった絵画の数々…


あ、カノーヴァのマグダラのマリアだ。
ゆっくりしたいのは山々ですけどね。
旅に出る時に、ちゃんと下調べをする人、そうでない人がいるとすれば私は断然後者です。
あー、そっか!ってその場で驚くのが好きなんです、結果として。
この時期はジータと言って学校の遠足旅行みたいのがあるので、学生さんグループがごちゃごちゃしていました。キャッキャ言いながらもちゃんと鑑賞しいているのは傍目から見ていてよかったですね。ほっこり。
全て語り尽くすのは不可能なことをご理解ください。
舐めていたわけじゃないけど、初っ端からこれじゃいつ目が疲れるか心配になるほどでした。これだけ見所があるのに、もっと注目してもらいたいスポットだということは伝えておきます。
とりあえずお向かいの赤の宮殿へ向かいます。