ソプラーナ門(8世紀)です。
町が時代と共に変わっても、守り抜きたいものがあるんですね。不思議と現代の建物と変な感じにならないこの微妙なバランスがイタリアって面白いなって思います。決まりがあるのかもしれませんが、突拍子もない建物を作ったり色を使ったりすることがないのでうまくいっている気がします。この門をくぐって少しずつ下っていった先にあるのが、
コロンブスの家です。
学校で勉強した大航海時代の探検家で、1492年にスペインから出発しアメリカ到達を果たしました。そんな彼はジェノヴァ出身。ところがアメリカの語源は同時期に活躍した探検家、アメリゴ・ヴェスプッチの名から生まれたものであり、彼はフィレンツェ出身。フィレンツェ人に言わせればクリストフォロ・コロンボ(イタリア語名)がナンボのもんじゃいと唸るかもしれませんが、どちらにせよ2人とも偉大なイタリア人だと思います。
コロンブスが若い頃、1455〜70年に住んでいた家を18世紀に再建したものがこちらです。1階は父ドメニコの工房、2階が生活場所だったそうです。家の前に少し座れるところがあったので、ボケーっと眺めていると観光客の人たちが写真を撮っては通り過ぎます。お金を払って中に入る人はいませんでしたが見学はできるので興味のある方はどうぞ。
ここまで来ると、もはや先ほどの旧市街に行く気にならず、ブラブラと帰るためのバス発着地、ヴィットーリア広場の方向に進むことにしました。
9月20日通りを広場方面に進みますが、広く取られた歩道は快適で店が立ち並んでいます。特に目新しい店はなく、フィレンツェにあるそれとほぼ同じです。やはりそのようなお買い物は旧市街で済ませたほうがよさそうですね。
ここまで来ると観光客はあまりいないエリアになるのかなと感じました。行き交う人は住民の方々のようです。
さらに先、モヌメンターレ橋をくぐると間も無くメルカート・オリエンターレがあります。ん、オリエンタル市場?アジア系の市場かしらと思ったら違うんだなー。イタリアのどの町にも見受けられる食料品市場のものだと思ってください。ジェノヴァの東門の近くにあったことからこの名前がついたそうです。こちらは19世紀後期にできたものです。
建物内は広い通りを持ち合わしているため、非常に歩きやすくできています。16時を過ぎているのにまだやってる。
14時にもなればさっさと掃除を始めて店じまいの算段をするフィレンツェの中央市場とは大間違いだ。閉まっているお店ももちろんありましたが、それでも頑張ってお店を開けているところも結構ありました。
恐らくどの町も同じく午前中の方が賑わっていたのかもしれませんね。ここなら地元のいろんな食材が手に入ることでしょう。
狭いと思ったら歩くと意外と広いことがわかります。
魚、買いたかったな。
とりあえず一通り見たので満足しました。
わかりにくい建物の外観はこちらです。
さ、先に進もう。
次回は最終回。総括です。