スクロヴェーニ礼拝堂を観ることができて感謝と共に余韻を楽しむ私。
なんだかんだ言ったってジョットは凄いな。いろんな町に作品が残っていて、働き者だったんだね。
すっかりパドヴァに来てこれ観たからちょっとした満足感で溢れています。次の回の人たちが建物の前にいました。アレをこれから見るんだね。とってもいいぞと心の中で声をかけます。
もう今日は流していいよね。適当に時間潰して帰ろ。でも博物館でゆっくりしてこっと。
当初の予定に戻ります。
いざ入ると上の階がピナコテーカという絵画室で、地上階は考古学博物館なのですが、下からどうぞと促されたのでなるほど時系列にこの町を見るのね。了解しました。はるか昔のパドヴァを見ながら、
あ、こんな古いものもあった。考古学ってロマンよね。
紀元前9世紀のものですって。
1、2世紀の鍵やローマ時代のスプーンとか。こんなのをずーっと見てたら、なんか人間の進歩ってあんま変わんないなって。
もちろんスマホが出てきたりテクノロジーは進化しているのですけど、根本が何も変わっていないことに衝撃しかありません、と思いませんか?取手がついた陶器とか大切なものを閉める鍵とか。凄い長い時間が経った今ですら同じようなものを使っているのが不思議というか。
ガラスの瓶や皿とか、古いと言われてへーって思うけど。
これはローマ時代の外科医療や美容のツールだそう。
現代人が進歩していないのか、昔の技術がエグかったのか。そんなことを考えながら見ていたのです。それはジェノヴァの白の宮殿にあるコレクションでも同じ気持ちになりました。
縫い針とか今とおんなじじゃーん!
紀元前1〜2世紀の銀星のコイン。
時代を遡っていろんな部屋を見ているものの、なかなかルネサンスにさえたどり着けない。
これは途中で疲れちゃうやつだ。
実際私はかなりの時間をかけてこれらの出土品を眺めていたのです。
こちらの博物館は時間があっても全く足りないし、集中力がまだある午前中にこれは…
と思ったのです。
ジョットのフレスコ画も凄いなって思ったけど彼の作品のさらに時代を遡ってもホーとかへーとかため息しか出てこない。考古学博物館はトリノやフィレンツェも重要とされていますし、ナポリのも有名ですが、パドヴァもなかなか見どころ多し。
つづく