400年以上生きるゲーテ・パーム。一番古い植物園のレジェンド。
1585年にここに植えられ、ドイツの詩人ゲーテが1786年に訪れて1790年に『植物の変態に関するエッセイ』が出版されました。
パドヴァ大学の植物園より昨日の続きです。
1784年には木造温室が既にあり、2015年9月に修復され、この温室は高さ10メートルの植物をちゃんと守っています。ここ数百年の間にはいろんなことがあったはずなのにおそらくみんなで力を合わせて保護してきたのでしょうね。
奥にある細長い温室も覗いていこう。
小さな鉢が沢山あり、イタリア人観光客が熱心に写真を撮っていました。
造詣が浅すぎて、私にゃなんだかよくわからん。
どうしてこんなにみんな食いついているんだろうと横の大きなパネルを見て、
『あっ!』
食虫植物コーナーでした。
うえー、キモい。
後で調べたらアフリカナガバノモウセンゴケっていうらしい。
地味に人気のあるお部屋でしたが、個人的にはそこまで盛り上がらず、隣の部屋に行ってみたいと思います。
なんかボサボサした部屋だな。
これでいいのか、手入れを怠っているのかさえわからん。向かって右側のガラス張りの手前にはサボテンが沢山見えます。てことはサボテンコーナーってことか。
係員みたいな人がいる。
お邪魔かしら…ま、早々にここは退散したほうがいいのかな?
そんな草の中に見覚えのある動物。ね、猫!?
猫がいました。驚くほどでもありませんが、猫が寝ています。
係員のお兄さんがニヤッと笑って、
『気持ちよさそうだよね〜』
そうですね、爆睡ですねって話しながら猫を見つめていたんです。
隣のお部屋だったら食われてたかもしれないぞ。ここで良かったぁ。
『今はそっとしておこう。閉園になったら外に出さないと』
へー、ニャンコでさえ外に出されちゃうのね。彼曰く、他にも何匹かここを訪れる猫がいるそうです。
厳格なルールのもと、この植物園は守り伝えられていることを知りました。
おやすみなさい😴
サボテンをしれーっと眺めた後、温室を後にしました。ここもどれだけの大きさかわからないのでさっきの美術館みたいに不完全燃焼で終わるのも良くないし。
ちなみにこの植物園が1997年に世界遺産に登録された理由は、
世界中の全ての植物園の見本になっていること。植物学、医学、化学、生態学、薬学への発展と貢献
が評価されたということらしいです。
私が訪れたのは3月5日で、まだお花などが見受けられません。
それでも探せば何か見つかるだろうとウロウロしていたところこんなのがありました。なんか咲いています。
Prunusって書いてあります。スモモ属ですね。でバラ科だってさ。
サクラ、モモ、ウメ、プラム、アーモンドと同じ仲間。
思いもがけず、お花見ができました。
静かな空間の中、うっとり。そしてポカポカ。あの猫のように横になってお昼寝したくなります。
もう少し経ったら満開になってたでしょうね。
そこで日本原産のものは無いのかしらとここに来て思い出したところ、これはそれっぽいですよ。
シュロの木(Trachycarpus)ですって。
中国ー日本って書いてある。ピンとこないがそうなんでしょう。よし、次行くぞ。
今度はでっかい温室があります。
いや、今回中にまとめるには量が多すぎますね。
ここは次回ご紹介しましょう。
つづく