みなさん、こんばんは。
フィレンツェには沢山の観光客が来ている事、そして観光業はコロナ以前に戻っている事、それに伴う宿泊施設の不足をAirbnb(世界の空部屋サイト)などが増えているというニュースが去年あたりからクローズアップされています。
物価上昇、生活費の上昇をこれらの収入でホストらは賄っていると言うのです。
面白いデータがあって、
・フィレンツェのオーナーの52%は女性
・オーナーの86%が周辺施設に対するアドバイスをしている
・オーナーの67%があまり知られていないレアな場所を紹介
・宿泊客の44%が宿泊施設周辺での支出をしている
・フィレンツェのAirbnbの宿泊客は一日約143ユーロの支出をしていて、うち53ユーロをバールやレストランで出費している
ホテルよりも広いアパートもあれば、ワンルームのホテルと同じくらいの間取りの宿も多く、それは旅行者によって選び方は様々です。ホテルもそれなりに便利ですが、昔からこのスタイルの宿は決して珍しいものではなく、私も振り返ると海外旅行をし始めた30年くらい前からそんなところをよく利用していたと思い出したのです。珍しいところですとアイルランドのアラン諸島に行った時のおばあちゃんが住む間借りの宿はとても印象深く覚えています。一緒にお食事をしたり話したことは旅にそれ以上の彩りを与えてくれました。ホストの住んでいる間借りも、貸しアパートもどっちも好き。ホテルも使いますけどね。
今はインターネットも発達し、サイトも増えたおかげでより便利で非常に助かっています。
フィレンツェではAirbnbの5,000ほどの施設が頻繁に使われているそうです。
上記5つの地区に分かれていて、
1区:Q1. Centro Storico(緑)
2区:Q2. Campo di Marte(ピンク)
3区:Q3. Gavinana-Galluzzo(グレー)
4区:Q4. Isolotto-Legnaia(青)
5区:Q5. Rifredi(黄)
稼働中の建物の73,6%が1区に集中しています。Airbnbが増えたせいで、不動産価値が高まり賃貸物件が減ったせいで問題が多く発生しているのは事実です。それでも住宅の40%が長期賃貸市場に戻ったことで少し混乱は軽減されたかもしれません。
短期滞在ならそりゃ歴史的中心地の1区が多いのは以前からです。パンデミックの頃に町がガラガラになったのはブログでも毎日発信していましたね。私もその地域の住民でありますが、よく言われるスーパーに多く並ぶとか商品が全くなくなって買うものがないという経験をしなかったのは本当のゴーストタウンになっちゃった、つまり1区は留学生への長期より短期滞在者のための地区でもある証拠です。
さらにAirbnbの多い通りを調べたデータがあって、そりゃ私が住む通りも上位に。
そりゃ通りのどこかしらでいつも内装工事をしているイメージがあるのは特に珍しい事だったのだとわかりました。ま、便利で使いやすいって短期滞在者は思っているのでしょうね。
1区に7,366件のAirbnbがあるのに対し、宿泊施設が2番目に多いのが2区のカンポ・ディ・マルテ(997)、3番目が5区のリフレディ(816)、4区(439)、5区(398)と続きます。
少し前にそんなAirbnbでさえ宿が取れずに友人がうちに泊まったのです。狭い我が家で申し訳なかったですけど、そういう時期って確かにフィレンツェではあります。大きなイベントが多いミラノなどもその期間は値段がびっくりするほど高くなったりしますから、時期をずらして旅行に来られてこのような宿に泊まる際には変動式価格の宿なら時期をそれぞれに見て賢く安く探すのも一つのテクニックです。ホテルでさえ昔ながらの建物ですと部屋ごとの間取りが同じ値段でも広さなどまちまちです。その点Airbnbは唯一の宿が多いですから画像などで間違いなく選べるところも利点だと思っています。