ポンペイの訪問を終えて。
少し降られましたが長く雨は続かず、時間もそこそこになったのでナポリに戻ることにしました。
沢山見所がありましたが、全てを消化することは難しく、かと言ってたとえ全てを見たとしても疲れて何も覚えていないことになっちゃいます。ま、このくらいがちょうどいいかな。
再びマリーナ門から出て、駅に着く前のバールで休憩。電車が来るまでの時間を潰します。よく歩いたので足がガクガクです。
マリーナ門とポンペイ・スカーヴィ駅はすぐそこなので急がなくても間に合います。お、電車が遅れている模様。17時48分のナポリ行きは10分遅延しています。一応その後の予定には間に合うはず。実はこの後私たちは船の予約をしていました。船の出発が20時15分で徒歩で乗る場合は30分前(車も一緒の人は90分前)に乗船のチェックインをしないといけません。よって港へは遅くても19時半くらいまでには到着したいところです。
ところが電車は結局45分遅れてポンペイ・スカーヴィ駅へ到着しました。ナポリ中央駅へは30分ほど。預けていた荷物を取って夕食を購入して港に行かないと。
電車は私たちが乗る予約をしていた急行の前に一つ鈍行があって、その電車を待つ人でホームはいっぱいでした。もちろん鈍行も遅延を起こしていたので私たちの急行も当然それに合わせて遅れます。急行の値段は鈍行の5倍ほどしますので先に出発する鈍行に安全圏として乗った方がいいかとも考えましたが、結局急行が来るまでやり過ごすことに。鈍行電車が来たときはナポリに帰りたい人たちでホームは拍手に湧きました。
幸いなことに急行はその後間も無くしてやって来て、混んだ鈍行とは違って快適にナポリに戻ることができました。逆に急行へは特別チケットが必要な為乗車の際にチケットの確認が行われますので注意です。
ちなみに画面右下に写っているのは私ではありません。
荷物取り行って、夕ご飯買って、駅前からタクシーに飛び乗る。時間は19時10分だからまぁ間に合うだろう。タクシーの運ちゃんが陽気な方で、
『そっか、港に向かうんだね。船に乗るのか、じゃシチリアへ行くんだな。明日の朝はパレルモだ。もう寝るだけか』
去年もナポリに来たのよ、ナポリって良い所ねって言うと、少し嬉しそうだった。
10分ほどで港に到着。
セキュリティーを受ける直前のところまでタクシーはつけてくれました。運ちゃんにお別れをしてドキュメントを見せて敷地内にようやく入れる。アスファルトの道路の上に示された黄色い矢印を見ながら荷物を引きずる。ここまで来ればもう大丈夫。船に乗れば今日のミッションは終了です。
歩きながら撮ったTirrenia社の船。このナポリ港からはTirrenia社とGNV社の船でパレルモへ行けます。今回乗ったのはRubattinoと呼ばれる船で、公式HPから調べると長さ180m、幅26m、重さ31,041t、1,471人の乗客と630台の車を運ぶことができるそうです。
歩いて船に乗ります。船に乗って行こうとしたら呼び止められます。
もう一度チェックを受けて紙を貰い、それを持ってエスカレーターに乗り、上のレセプションまで進みます。そこでは部屋のカードキーを受け取ることができます。広いので角に表示された部屋番号を見て今宵の部屋を探します。
甲板には見下ろす乗客が結構いました。恐らく車で乗船した方々なのでしょう。とりあえず間に合って良かったです。
ちなみに個室の部屋はこんな感じ。狭いながらも最低限の設備は整っています。最低限ね、本当に最低限。Wi-Fiは有料で使うことができます。
この部屋は外が見える窓が付いているもので、さらに船内内側に用意された部屋と座席だけで個室になっていないところなど値段も様々です。
こちらがバールのようなもの、
レストラン。
ゲームセンター。
子供を遊ばせる場所など。他にシネマもあるみたい。
私たちも外に出てみると隣にGNVのフェリーが止まっていました。パレルモに行くのかな?
時は夕暮れ。ヴェスヴィオ山ともお別れです。
ナポリともお別れ。待ってろシチリア。
パレルモまで約10時間の旅。電波がなくってブログ載せられない。この日は諦めてゆっくり過ごします。
12.8km、18,000歩あるきました。クタクタです。
私たちも他の人と同じく夕日を見てから夕食を取りました。
楽しいから部屋で話に盛り上がっていたら、隣から足で(手かもしれない)で壁を蹴られた。
うるさかったのかも。かなり大きな音で蹴ってきたから少々ビビった。なんてことはない、隣との壁が薄すぎるのです。もう寝ろと言われているのでしょう。
もうやることないから大人しく寝るとしましょう。静かだし、蹴られたし。
しかし寝るかね?ま、乗り込んでこられたらそれもそれで嫌だけどこんな圧力…ま、うるさい方がいけないのかなぁ。
隣、こえー!
次の朝、起きたらシチリアです。