ナポリの港からシチリア島のパレルモへ。ここ、ティレニア海な。
飛行機なら1時間、車なら約700km8時間、電車なら9時間。なのに船で10時間かけて行く意味。時間を短縮したいならそりゃ飛行機が早い。
時間をかけて遠くまで行くのは贅沢だと思うし、忙しい毎日を送るならそれだけでも非日常が嬉しかったりしません?
夜中の壁ゴンで無理やり寝ようとなって、こんなんできるかなって思ったらポンペイの疲れがどっと出て意外と快適に眠れるもんなんですね。あっという間に朝になっていて、下船の用意をしないといけなくなりました。
このティレニア社のフェリー、ルバッティーノ号はこのように毎日航行していますが、私たちが乗った2日後に同じ20時15分ナポリ発パレルモ行きに乗った49歳男性の乗客が心臓発作を起こしたんですって。そもそも心臓に疾患がある方らしく、連絡を受けたカプリ島に駐留していたナポリ湾岸警備隊の巡視船により救出され、本土に搬送されたとのこと。私の乗った船は何も起きませんでしたが、もしあの夜中の壁ゴンで驚きのあまり心臓発作起こしていたらナポリに帰されていたんかね?
この風景で朝の5時半ごろです。夜明けはとりあえず外に見に行ってみる。
ちなみに今回の船のお値段は206ユーロ。内訳は2名X30ユーロ、窓側の個室代94ユーロ、保険2名X6ユーロ、他税金など。時折セールがあるので、気になる人はちょいちょいチェックするといいと思います。
6時半で既にパレルモ港に入ります。
早い人は既に朝食を終えて下船のスタンバイが完了。私、まだ準備終わってないよ。
タグボート(Rimorchiatore)って船舶を押したり引いたりするちっこいのが見える。
こんなでっかい船を押せるなんてすごい馬力!
反対側ではロープで船を繋ぐ作業が進められていました。こういうのもずっと見てられる。
面白いな。
下船します。
下船した。車を使って降りるところで迷った。どうしていつも迷うかね…
天気は良さそうです。これからアパートに向かいます。
パレルモはシチリア州の州都です。人口68万人。州の県にあたるのは9個あります。
初めてシチリアに行ったのはだいぶ昔のことでしたが、マフィアとか治安とかいろんなイメージがありました。でもそんなこと全然なくって、南の素敵なところです。もちろんフィレンツェとは違う空気、人柄に触れることも出来ました。
ただ州都だろうが、ナポリ同様ヘルメットを被らずバイクを運転、シートベルトをつけずに車を運転って風景ばかりを見かけて、
『緩いな、ココ』
早速のウキウキが止まりません。
何かあるぞ。面白そうな匂いがプンプンしてきました。