パレルモのバッラロ市場でーす。
フィレンツェでは売っていない、アレ。
食べたことないけど、食べてみたい。みんな食べているんだから、私だって食べれるに違いない。
興味津々。
とりあえず市場を物色してみます。
ここは買い食いがなんでもできる。
例えばアネレッティ(aneletti)と呼ばれる指輪の形をしたパスタ。これは主に南イタリアで食べられるパスタだそうです。確かにトスカーナ州では売ってるかもしれんが、あまりお目にかかれない形状ですね。美味しそう!
それにスティッギオーラ(stigghiola)。画面右上にもメニューで書かれていますよね。これもトスカーナではこのように食べません。
ぐるぐる炭火の上で豪快に焼く。これだけ。塩コショウと最後にレモンをかけるだけ。
サクサク切ってパンに挟んでパニーニで食べたり、そのまま切ったものを食べます。牛やヤギ、羊の腸です。私ホルモン系は得意じゃないけど食べてみた。ちょっと焼きすぎたくらいの方が香ばしくていい。
ネギに巻いて食べるのもありますが、クタクタのネギが苦手な私はこのシンプルな腸だけで焼いたものは食べることができました。
5ユーロだったっけな?
そして八百屋にあったコレ。アーモンドです。
私、食べ方を訊いてなくって改めて八百屋のおじちゃんに教えてもらいました。最初はそのまま実を齧って渋くて参りましたので。
アーモンドは種の実を食べます。一つ割ってもらって食べさせてもらった。
種を割るにはちょいと力が必要ですが、慣れればトントンと切れるので割っては食べ、割っては食べ…
シンプルに美味しいです。作業の割には食べる部分が少なくてゴミがやたら出るんだな、これが。
そしてこれが本命の、カタツムリ!
エスカルゴは食べたことがあるけど、こういう雨上がりにお目見えするご存じのカタツムリはフィレンツェでは売っていません。どうやらカタツムリは年に2回食べ頃があるらしく、夏物は9月から11月、冬物は5月から7月が養殖の旬なのだとか。全てが同時に生まれるわけではないので旬は2ヶ月くらいに渡ります。
6,000〜12,000年くらいの食の歴史がここ地中海全域からアフリカなどであります。ロンバルディアやラツィオでも食べられるっぽい。トスカーナでも食べるらしいが先ほども申し上げた通り、私はフィレンツェで見たことがありません。
養殖は1,000平方メートルの木製のパネルにスプリンクラーをつけて育てられます。栄養があると言われるものの、野生を食べるときはお掃除が大変です。生で食べる場合は稀に髄膜炎を起こすとか聞くとヤバい食材にしか思えん。
他にはニューカレドニアやインドネシア、カリフォルニアでも食べるんだってさ。
キロ6〜8ユーロほどで売ってはいるものの、さて買うべきか。
調理を間違えてお腹壊すのは嫌だけど食べてみたい。
食べ慣れている人ならチャッチャとできるのでしょうが、自分の料理の腕に自信がない。でも食べたい…
ちなみに魚屋では売っていません。陸の貝ですから。
八百屋や何売ってるかよくわからん店にウヨウヨしていました、オエー…
自分で調理した方が安いに決まっているが、万が一のことを考えて市場で買い食いすることに。
並べられた料理の皿の中にカタツムリ発見。一皿3ユーロは隣のテーブルだったらしく、
カタツムリの皿は3.50ユーロでした。
おー、なんかパセリとかレモンで騙されそうだが、明らかにカタツムリです。隣のテーブルでは楊枝を使わずにチューチュー吸って食べる若い女性の姿がありました。通っぽいな。私も最初は楊枝を使っていたものの、次第にチューチューやってみる。
なるほど、悪くない。
店のおじちゃんにレシピを聞くとよーく洗うことが大切だと。で、多くはトマトソースで火を通すらしいけど、それじゃ重そうだからパセリとニンニク、レモンの食べ方のこれを頂いたのです。驚くような味ではないけど、ハマるほどのものでもありませんでした。可もなく不可も無く。ボンゴレパスタのように食べても美味しいかも、って思いました。ま、手は汚れるからパスタ料理には向いてないのかな?
ルマーケ(le lumache)、旬の時期に訪れたら是非お召し上がれ。