Basilica della Collegiata
コッレジャータ(大学)聖堂は市内で最も古い教会の一つでカターニアの中心部、ウニヴェルシタ(大学)広場の並びにあります。起源で言うと初期キリスト教時代まで遡ります。1396年にはこの教会は王宮と名付けられ、1446年にはアラゴン王室が関心を持って頻繁に訪れたようです。この建物も1693年の地震で被害を受け、18世紀に再建が行われました。正面は1781年のものです。バロック様式らしいエレガントな佇まいです。
実は綺麗にピンク色を主色としたデコレーションがされていまして、これは結婚式があったんだな。
ドローンを飛ばしたり後々の思い出作りもしていました。いつ新郎新婦が出てくるのか行き交う人々もちょいと足を止めて待っています。そんな私たちも少し楽しみに待っていましたが、一向に出てこず。
新郎さんは青いスーツで光沢のあるものを着ていました。ちょっと太っちょの方で汗が凄い。晴れの舞台、このメインキャストですから暑い日中でも頑張ってもらいたい。ところがどうにもこうにも奥さんが出てこないので私たちもお買い物に行っちゃいました。
それにしても素敵な演出で、色々考えて決めたことでしょう。観光客もここで写真を撮ったりしてひとときの美しい思い出を共有していました。
ドゥオモから真っ直ぐ走るエトネーア通りにこの教会はありますが、歩行者天国になっていて歩きやすい。広さもそこそこあるので街歩きにはちょうどいいです。実はこのカターニアにはローマ、ミラノ、ナポリのようにちゃんと地下鉄が走っていて、それがないフィレンツェから来た私にしてみると、なんともしっかり整備された町なのだと感じてしまうのです。地下鉄が走っているというだけで、
『おお、スゲー!』
ってテンションが上がりました。
一通り歩いたのでちょいと休憩をしようとドゥオモ広場のバールに入りました。思い切ってカターニアのドルチェを食べてみます。
Minne di Sant'Agata
まずはミンネ・ディ・サンタガタ。カターニアの守護聖人、聖アガタが胸を抉られたことから乳房の形のお菓子です。リコッタチーズを使っていて外は砂糖でコーティングされたもの。赤いのは砂糖漬けのチェリーです。
聖女の祝日である2月5日のためのドルチェらしいのですが、通常は2個で提供されるってさ。なかなか甘いお菓子ですが、冷やされていたので暑い日でも美味しく食べられました。
中はこんな感じ。周りの砂糖で固められたところはそりゃ甘いさ。
共通する緑色を使うのは何か理由があるのかもしれませんね。
Cannolo
それからカンノーロ。シチリア発祥のお菓子ですが、今ではどの都市でも愛されているドルチェですね。揚げてパリパリとした生地の中にリコッタチーズベースのクリームが入っている定番の形。せっかくなのでピスタチオ味を選んでみました。こうやってみると分かりにくいですが、小さいカンノーロなので私でも余裕でペロっと食べられました。美味しい。
Granita
グラニータは通常レモンやコーヒー、コカコーラなどの様々な味がこれまたイタリア全土でいただくことができます。飲めるような食べるような子供の頃よく食べたアイシーに似ています。シチリアらしい味を選んだところピスタチオとアーモンドがやってきました。とにかく暑い日なので急いで食べたところ味がよくわからなくなっちゃった。
Gelato '' Ciuri Ciuri ''
こいつらよく食うなと思われたかもしれない。
お次にはジェラートを。ここでしか食べられないものを要望すると、『チュリチュリだよ』と言われたのがコレ。
ピスタチオとなんかナッツがゴロゴロ入っていました。チュリチュリとは19世紀後半に作られた有名なシチリア民謡です。
アパートに戻ってテラスから美しいドゥオモを見ていたら、
あ、アレ?
結婚式を挙げたあの新郎さんを発見しました。よかった、新婦さんも一緒にいたよ。
おめでとうございます!
お幸せに〜♪