ピスカリーア市場。
夕食の買い出しに行ってきます。
まずはカタツムリ〜。
ウソウソ。これは買わなかった。しかしカタツムリ屋なんてフィレンツェに無いから、じっくり拝んでおこうと思って。パレルモで食べたからもう食べませんが、やっぱりこの姿見ると引きますね。美味しかったんですが、自分で調理する自信が全くなし。
しかしシチリアの人たちはこの風景を見て、『食べたーい!』と思うのでしょうか?
フィレンツェでランプレドット(牛モツ)を食べるのが苦手なフィレンツェ女子は結構いるのです。名物イコール市民がみんな大好きは流石に当てはまらないでしょう。
私にとってはレアな景色でして、見るだけならそんなに嫌じゃない。
『今夜何食べる?肉?魚?それともカタツムリ?』
こんなチョイスの献立があるのかな?
そうねー、貝とか買おうかな。
定番のムール貝と食べたことなさそうなもんも。その都度どうやって食べるか一々聞いてみる。
エビも種類がたくさんあって、こちらはお高そうですから見るだけ〜。
でもエビって美味しいだけじゃなく出汁も出て最高ですよね。パスタでもリゾットでもただ焼くだけでもいいし食べやすいし。
エビは勿論買ったぜ。パレルモの甘エビが忘れられん。
魚の切り身は輪切りにしているのはやっぱり日本っぽくないですね。これはソテーしろってことなんでしょう。それよりもその横にいるアイツが気になる〜。
じゃん。太刀魚さんです。美しいシルバー。どうでもいい情報ですが、私、個人的にゴールドよりシルバー色が好き!
タチウオも私食べたことないかもー。立派な大きさがあるのに食べるところが少ないんですって。だからぺろりといけちゃうそうなので一匹買い。それでも10ユーロでした。お掃除ができないから魚屋さんに手伝ってもらいました。
さ、腕の見せ所です。しっかり証拠写真を撮りたいと思います。
中骨に沿って、切っていきます。お見事!
反対側も切って、中骨を取り出します。
『この骨いらないの?』
と言われたので、要らん要らんと答えると売り場の台にまたその骨を戻しました。オヤジ、さては別の人に売るつもりか?それとも出汁をとるのに使いたい人にプレゼントするのかな?いずれにしても商品になっていました。
捨てないで済むなら使ってくれる人にあげた方がいいですよね。
魚屋さんの包丁はよく切れるでしょうから、三枚に下ろしてもらって助かりました。
あとは料理しやすいようにトントンと3分割くらいにしてもらいました。
マグロも切ってもらったけど、切り方が…
ま、こうなるか。日本じゃないから仕方ないですね。
マグロはここでも目玉なのでしょうか?
あちこちで立派なマグロが売れています。
それから八百屋で野菜を買いつつ、不思議なものを見つけましたよ。
桑の実。桑の実には黒と白があって、ご覧の通りこちらは白い方の桑の実。本来は白い桑は中国中部から東部に自生していて、養蚕に使われていたんですって。蚕はこの桑の葉が大好き。植民地時代に同じ理由でヨーロッパに渡った植物です。しかし1900年代半ばまでは白桑がイタリアでも普及していましたが、合成繊維の普及により蚕の飼育は消滅し、白桑の栽培も行われなくなりました。甘くても味が淡白なため、果樹として栽培されず、黒桑の方が好まれるとの事でした。それでも売っているというのはレアな食材なのかもしれません。実際フィレンツェでも黒桑の実の方しか売っていません。
味見させてもらいました。驚くほど甘い。これぐらいの量なら食べられるかもと買ってみた。
よし、夕食の材料は揃いました!