朝のカターニアです。
シチリアともお別れ。パレルモもカターニアも楽しかった。
少し雲は見えるものの、エトナ山がよく見えました。
準備をして旅立つ用意をします。
アパートを後にして駅に向かう途中、パン屋さんに立ち寄りました。この前聖アガタのドルチェを紹介しましたが、同じ形のパンがあったので80セントで購入。
『カターニアに来たらこれ食べないと!』
とパン屋のお兄ちゃんが出してくれたのが、なんとアランチーニ。
いやいや、朝からヘビーすぎるでしょ。それはお断りしてパンだけ手に入れて再び駅に向かいます。
駅前にあるオブジェには馬の姿が。
あー、馬肉食べたな。カターニアもさよならだね。色々お世話になりました。
はい、これがカターニア中央駅。
ここから電車に乗ります。
駅前は特徴的なものはありませんが、彼らのいつもの一日が始まるのでしょう。
私たちもここを去るのは寂しいですが、再び長靴型の土地へ戻ります。
8時52分のローマ、テルミニ行きはインターシティです。
ここからローマにインターシティを使うと9時間半もかかるのか。流石にそんな人はいないかもしれないけど、ずいぶん遠いところまで来たのだなと実感します。電車は1番線からの予定のようですが…
電光掲示板も1番線を示しています。
まだ30分ほど時間があるので、朝ごはんを食べよう。
線路の先には海が見えます。
天気がいい!気持ちいい朝です。
駅のバールは普通ですが、やっぱりアランチーニが朝っぱらから売っていますね。こんな風景も見納めかな。
バールには3人の男の子が働いていてみんなマッチョのイケメンでした。選んでるのかな?朝からテンション上がります。
先ほど購入したパン屋さんでのパンとバールのカッフェで朝ごはん。
シンプルに美味しい。
バールを後にすると既に沢山の人たちがホームにはいました。
実はわざわざインターシティという車両を選んだのには理由がありました。
カターニアからメッシーナを通って、ブーツ型のイタリアにあるつま先近くのヴィッラ・サン・ジョヴァンニへ行きたいのです。
ローカル線でもいいのですが、そうなるとメッシーナで一度船に乗り換えて船に乗らないといけません。インターシティへ乗ると電車のまま船に乗れるのです。このメッシーナーヴィッラ・サン・ジョヴァンニ間は勿論海があるのですが、いつか橋で繋げようとずーっと話が出ていますが予算などの問題で未だに着工すらできていません。その橋ができてしまうと電車で船に乗るなんて経験はできなくなるかもしれないと思ったからです。この機会にこれは一応味わっておきたいと、飛行機でフィレンツェに帰りゃものの1時間ちょっとでも、ずるずると無駄な時間を過ごしてみようと今回の旅の目的の一つでもありました。
インターシティが到着しました。
私は以前もメッシーナとヴィッラ・サン・ジョヴァンニの海峡を渡ったことはありますが、このやり方は初めてなのでウキウキします。
インターシティもあまり乗る機会がなくなりました。
カターニア発8時52分のインターシティは11時30分にヴィッラ・サン・ジョヴァンニ駅へ到着します。2時間半ほどの長旅ですが、二等車でも13ユーロほどで乗ることができます。ちなみにメッシーナで船に乗り換えて行くなら同じルートでも9.20ユーロで行けますが3時間〜4時間ほどかかります。
ちょこっとだけ奮発して一等車へ。思ったより空いていたので席を変えたりしてのんびり過ごせそうです。
右を見ると海が臨め、
左を見るとエトナ山が見えます。
タオルミーナへ到着。残念ですが、ここは見るだけでスルーします。
海で泳ぎたかったな…
そしてメッシーナに到着。
今回の旅でメインイベントの一つです。これから電車が船に乗るんだ。
もうワクワクが止まりません!
シチリア島のメッシーナと本土の間にあるメッシーナ海峡。最短距離では3キロほどです。ジブラルタル海峡はスペインとモロッコの間が15キロくらいです。本当にここは近いんだな。マラガに住んでいた友人が『ここ、アフリカから泳いでくる人もいるんだよ』って言っていたけど、すごい話です。それだけ聞くとジブラルタル海峡よりこっちの方が本土に泳いで行けそうな勢いだけど、冷静に考えると3キロもあるんですよね。なんか感覚がおかしくなりそうだわ。