みなさん、こんばんは。
早朝のフィレンツェ。
過ごしやすい気温と人もそんな多くない時間帯。ふとドゥオモの上の方に、
『なんじゃ、アレ?』
そう。気球が浮かんでいました。
雲の中から出たり入ったり。
残念ながら気球には乗りませんが、電車に乗りたいと思います。
サンタ・マリア・ノヴェッラ、フィレンツェ中央駅から乗るのはセスト・レヴァンテ行き。
駅の時刻表の掲示板には8番線からと明記されているものの、そんなの直前ですぐに変わってしまうこと多々あり。電光掲示板に番線が出るまでひたすら待つ。
ほーら、6番線で決定だとよ。
多くの人が6番線に向けて走り出す。それには理由があります。
と言うのもこれから行くのは世界遺産のチンクエテッレ。
5つの村のうち、モンテロッソという一番奥の村へ電車で行くのです。
チンクエテッレまでは少なくとも2時間かかります。通常は1、2回の電車の乗り換えが必要ですが、稀に鈍行ですが一本で行く電車が存在します。
乗ってりゃ着くってことでのメリット、指定席ではないので乗るからにはちゃんと座って行きたい多くの利用者の目論見は同じってデメリット。
実際このルートと電車を決めた際に駅員さんからも
『少なくとも15分前には絶対に行ってね。すごい人だから』
となぜか購入後に言われる始末。そんなアドバイスも優しさからなのだろうが、なんせ電光掲示板で出発直前に行われるサプライズ番線発表からのダッシュ。これ、結局ギリ行っても同じじゃないのかと思いますが、素直な私たちは早めに行っていいつけを守るのでした。
電車が到着すると人が雪崩れ込んで席の取り合い…とまでは言いませんが、すぐに満席になります。
行き先が海のあたりとわかりやすい人たちばかりで、それなりに荷物が多い人もいます。
私はお客さんを連れて4名で行きましたが、早く早くとお客さんの方がフットワークが軽い。
私としては行く方向を向いている席とか窓から景色が見える側の席を考えていましたが、慌てたお客さんは真逆の席を取ったらしくこれもまたあるあるだよなーって思いながら折角抑えてくれた席に私も着きました。
私が申し訳なかったなー、と思ったのは杞憂で全員到着まで謎の爆睡タイムが発生し、景色どころじゃない。
そりゃ朝早かったからな。指定席のある電車を使うつもりだったけど、席が今回なんとか取れた上寝てたし所要時間はそれほど変わらなかったから鈍行指定席なしのこの電車でも問題ありませんでした。何が良かったって、フィレンツェが始発なんだから座れる確率はかなり高い。ここで席を確保できなかったらちょっとした地獄よね。
海行くぞ!組を乗せて、電車は間も無く出発しました。
時間は知らない間に過ぎていて、モンテロッソ。
いやー、チンクエテッレまで乗り換えなしって天国。フィレンツェと同じ雲多すぎ問題があるけど、所詮海のことですから風が吹いてどうにかなるもんだ。
…たまにどうにもならないけどね。
今回はチンクエテッレを回るがテーマじゃないんです。
ガチ海水浴が目的。私としてはお客さんに行き方を教えたので自力で行くのかと思いきや私も行くとの事。えー、いいの?って。
こんなチョロい添乗でいいのかしらと気が引けましたが、私のことをお守りくらいに思ってくれたのでしょう。
喜んでついてきちゃった。だからモンテロッソ一択で行って泳いで帰るだけ。
なんかご褒美だな、今回は。
相変わらずのパラソル祭り開催中。
パラソル希望のお客様方はどこらへんのパラソルを使おうかとワクワクでしたが、この天気の中、悲しい出来事が。
なんと!
満員御礼だったのです。
どうする、なぎさ?お守りの出番です。
続く…