みなさん、こんばんは。
夢のチンクエテッレアテンドをお願いされた、
昨日までの続き、
お客さんらとパラソルに戻ってきた私。
海水浴を楽しんでいる間、私はのんびりと寝る。
実はこの依頼を受けたのは今年に入ってからかなり念入りに話をされていたのです。このお客さんは7年前にフィレンツェでパスポートを盗まれたために私が一緒に日本大使館に行ったそうです。律儀に私を指名して滞在中のお手伝いをすることになっていました。
『行ったそうです』という件が気持ち悪く感じるかもしれません。
と言うのも私自身が全く身に覚えがなく、その記憶がないからです。
『人まちがえではないですか?』
『本当に私がローマに一緒に行ったのですか?』
などと失礼な返事をしていたものの、本当に私と1日その日は過ごしたと言います。
7年前というととにかく忙しい毎日を過ごしていて、当時のスケジュール帳なんか真っ黒でいつどこに自分がいるかわからないくらい多忙だった時期です。
もしかしたら忘れているのかもしれないとやり過ごすことも可能だったものの、ブログを読み直して何か書かれているか調べましたがそれに該当するものが見当たらないのです。お客さんとは1日一緒にいたこともあり、またお客さんの記憶力が素晴らしく、会話の一つ一つをよく覚えてらっしゃってて、そこから出てくる私の個人的なものも当たっているから…
おそらく私なのでしょう。
時々こんなことがあるのです。
だから私としては知らない人にもこのように声をかけられて、以前何処かに行ったとか一緒に何か食べたとか記憶以外の出来事を話されます。だからこそブログを書いて答え合わせできるようにもしているのに、不思議なもんです。
ブログには何も書かれていない。もちろん私が毎日の出来事を全てここに書いてあるわけではありません。
そしてスケジュール帳を見返せばいいのではと思われそうですが、こんなもんは用が済んだらさっさと捨ててしまうので残っちゃいません。
私の記憶を蘇らせようと必死にいろんなエピソードをぶっ込んでくれるお客さんのおかげで、
ローマでの出来事や、そこで起きたこと、ランチに食べたものなどがちょっとだけ私の記憶として断片的に思い出したのです。
昔の出来事、特に学生時代のことなど多くの記憶が少なくて同窓会などで昔話をするたびに、
また、家族が昔話をするときも、全ては自分が関わったことなのに
『へー、そうだったんだ』
って人ごとのように聞くことがあるのですが、2016年ってそこそこ最近のことじゃないですか。
私の記憶力ってどうなの?って落ち込む時があります。
仕事をするや勉強などこの記憶力とは問題がないのですけど、こと経験した自分の記憶に対してあるのが未だに起きているのが気持ち悪い。
これらに対して特に困ったことはないですが、
本気で私じゃないと言い張るこっちも少々難ありだと思うのです。お客さんに対しても気の毒です。
例えば友達とかに、『あそこのご飯美味しかったよねー』
と言われて全く覚えがなくても、そんなもんだろうと面倒だからわかったフリをすることもあるんだよね。
勿論全部忘れているわけでもないし、多くは覚えているんだと思いますが、ちょいちょい起きるのは事実です。
それに時々母と昔話をするのですが、家族旅行などのイベントも結構覚えていないので今更知ることになります。
そんな時は自分の記憶として頭の中のフォルダに追加して思い出として入れてしまいます。
そしてこの現象はこの歳になってからではなく、かなり私が幼い頃から起きています。だからぼけとか痴呆とかじゃないと思うんだけど。
さ、そろそろ帰ろうかってことになり、荷物をまとめてまた電車の駅に向かうことにしました。
あー楽しかった。
あとは無事帰れりゃ一安心です。
帰りはモンテロッソからラ・スペツィア中央駅で乗り換えてフィレンツェSMN行きがあります。
電車はここから数十分の遅延が発生し、
ラ・スペツィア駅で次のSMN駅への電車まで40分くらい。早めの夕食を取ることに。
3両編成くらいの短い電車に乗り込み、
これは無事にフィレンツェに到着しました。
今回は無駄にバラツキのある記事になっちゃいましたが、
自分の記憶にないものが、事実として起きている時ってギョッとすることありますよね。
『ど忘れ』
の範疇を超えてると自分でもわかっているのですが、少し記憶があるってことはそこまで恐ろしいこととは思えないのですけど。
でもちょっと怖いことかもしれないので、夏だし暑いしこんな話をしてみました。
この出来事もそのうち私はしれっと忘れてしまうのでしょうか…
少しは涼しくなれましたか?