みなさん、こんばんは。
Poggio La Noceの敷地内には2つの葡萄畑があります。表面積8.5エーカー(約35,000㎡)あり、標高2,400〜3,000mの谷を見下ろす丘の中腹、南南西に面しています。ここには春に野生のチューリップが育つことから、葡萄園には『I Tulipani』と名付けられ、2000年と2006年に主にサンジョヴェーゼ種が植えられました。2番目の葡萄畑は『Le Civette』(フクロウ)と名付けられ、2018年の初めにサンジョヴェーゼ種、カナイオーロ種、コロリーノ種が植えられました。葡萄畑の上のテラスの壁にフクロウの家族が住んでいるそうです。
石灰質の多い土壌とこの地域の気候、さらにアルノ川から渓谷に吹き抜ける涼しい風が夏の暑い時期に葡萄へいい環境となっています。
3番目の葡萄畑はキャンティクラシコ地区にある2.5エーカーに樹齢25年以上のサンジョヴェーゼ種があります。さらに4番目の葡萄畑はオーナーの故郷ナポリより西方にあるフレグレイ平野にファランギーナ種が植えられています。
今年はどんな葡萄が育ち、ワインが出来上がるのか。
楽しみではありますが、作る方は神頼みの天候と収穫のタイミング、その後と一年中大変です。よって試飲会の時のワイナリーの想いは大切に受け取って美味しくいただきたいものです。
これらブドウの木は手作業で手入れしています。当初からオーガニックにこだわったもので、ブドウの肥料は緑肥で、それは新鮮な緑の植物を土壌に使うということです。ここではマメ科の植物などを使って土に戻しているのだと。収穫も手摘みで行われています。これらを主にワイナリーの8人が携わり、美味しいワインを作るのに日々努力されています。
畑の見学の後は、再び屋内に移動しました。
ステンレス、セメントタンク、
さらにオーク樽を見せてもらいましたが、私がよく行くワイナリーは生産量が多いのでもっと規模が大きいものの、ここは出来上がる本数が格段に少ないためこじんまりしていました。なんだこのアットホーム感。
で、お楽しみのワインテイスティングよ。
一応8種類頂けるってことですが、ヴィンサントは売り切れのためそれ以外のものは全てOK。ちなみにこれ、仕事ですから。
お酒は辞めたのよ。でもこういう時は頂くことにしております。普段はもう全く呑んでいませんの。
ちなみにねー、ソムリエっているじゃん。
ソムリエの人でも下戸って結構いるらしいですよ。要するにテイスティングはテイスティング。
…言い訳?
いや、違うからな。
試飲と言えば、昔あるワイナリーへお客さん連れてった時にドイツ人グループがいて、テイスティングとは別にワインを何本も開けるのよ、その場で買って。
で、グイグイ飲むこと。あらあらって思っていたら案の定。
帰りのスーパーストラーダ(フリーウェイ)でバスを止めろと。トイレに行きたい、とか。
気持ち悪くなったから戻しちゃう、とか。地獄絵図だった。
ま、そんなに酷かったのは最初で最後、一回きりの経験でしたが、一回で十分だ。私もこんな経験はお腹いっぱいです。おかわりは要らん。
ついつい盛り上がってそうなっちゃうのは分からんでもないけど、ワイナリーって山奥とか行きにくいところにあるじゃないですか。そりゃ行くのもクネクネの道で戻るのだって右に左に揺れるわけだ。
お酒の失敗は私だって星の数ほどあります。だから彼らをどうこう言える立場じゃないし。
ただ今後はもう失敗ないもんね。呑まないんだからさ。
失敗のない輝かしい未来よ。安泰しかない。
二日酔いも一生ないんだろうな。うふ。
どれも素晴らしかった。最後に大好きなグラッパも頂きましたがそれも好みの味でした。
明るくて優しいララの説明もとっても良かったです。ララってブラジルから来てまだ1年なのにイタリア語も完璧で驚いた。
彼女ってソムリエになったのは母国ブラジルでなんですが、イタリアのソムリエよりは簡単だったと言います。ブドウの種類が全然違うって。確かにイタリアはブドウの種類が多いんですよ。だからイタリアでソムリエを取得した人は尊敬しちゃう。
楽しい時間を過ごせました。