みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
ISTAT(Istituto Nazionale di Statistica:国立統計研究所)が発表したGDPの減速。
今年の第1四半期に比べ、第2四半期はGDPが0.3%減速したそうです。しかし、2022年の第2四半期と比べると0.6%のプラスではあるのは事実です。特に工業と農業が勢いを無くし、サービス業は維持されているんだって。EUではドイツは横ばい、フランスは0.5%増、スペインは0.4%増。今後の四半期のGDPが横ばいでも2023年は0.8%の成長を達成できるもののなんかヤバいよねってニュースになってた。
メローニ政権はドイツの不況のせいだと言っているらしい。ドイツはイタリアにとって主要な輸出市場の一つだそうです。他の国のせいにするのは勝手だけど、そんなこと言ったって国民の怒りを招くだけだと思うんだけどな。
インフレと補助金の打ち切り、低賃金に税金が課せられる、さらに消費の落ち込み、貯蓄の目減りとどっかの国の話に聞こえてくる。
6月は失業率が低下したのにも関わらず、景気低下とはなぜ?
私は今年で50歳になるから、日本ではバブルが弾けた後の氷河期世代にあたります。この世代人口って多いくせに受験や就職、どれもこれも苦しいことしかなかったです。逆に言うとお陰様で耐性だけしっかり身についちゃって、よっぽど悪い思いをしなければ『良しとする』考えが底辺にあって。つまり、ものすごいリアリストになっちゃったんですよ。悪く言うと夢がないって言えばいいのか…。
初っ端からニュースの数字をお伝えしましたけど、日本でもここイタリアでも同じ感覚で、景気が悪いだ良いだって言われても特にピンと来ません。例えば15年前にリーマンショックとかありましたよね。あれも影響なし。あえて言うならこの前のコロナ騒動が『大変だったね』とは口にするものの、これも今振り返ってみると特に生活がガラッと変わった訳でもない。
これは勝ち逃げではなく、ただの低空飛行を私がひたすらしていて、特に贅沢もしていないと同時に生活に困っていないだけってことなんですが。
つくづく浪費家じゃなくって良かった〜。
サルディが始まればひと家庭あたりの消費金額とか、クリスマス時期の出費額とかいっつもチェックしちゃうけど、私ったら全く貢献してないなぁと。
よって、『イタリアの景気悪いのはドイツのせいだ!』ってドイツ人睨むとかもないし、『失業率が…』って言っても市場にズブズブであんま関係ないしな。あまり文句が出ない私。
不況の日本からイタリアに来て早20年。
こっちも長い不況みたいなもんだから変わりゃしないのよね。
多くを望まなければなんとか生きられるし、贅沢する気もないから文句もそんなに出ない。こんなもんかなって思っています。私ったらこんな感じだから、おそらく景気の良い国に住んでようがそうじゃなからろうがあんまりスタンスは変わらないような気がします。
『浪費家じゃなくってよかった』
これは私の自慢でもあるのですが、それを母に言うと『なんでも私のせいにする』と怒っちゃいます。
自分に娘が似ちゃったってことが理由らしい。
景気とか経済、金融、政治とか興味あるんですけど。良くなった、悪くなったってニュースがある度に、私にはあまり影響ないなと感じてしまう。だって生活変わらないんだもん。
薄い人生だなと思いつつ、私は結果オーライと意外に満足しているってお話です。