みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
朝夕涼しく、日中は30〜33度ほど。とても過ごしやすいものの、暑いと感じるのは飛び抜けた嫌悪感はありません。やっぱり先々週の暑さが最後っ屁だった気がします。これから少しずつ気温が落ち着くなら最後の夏の残り香と思い過ごしています。
とうとう今夏もジェラートは食べませんでした。食べる機会がないのと、食べようとしないとこうも縁がないものなんですね。私だって子供の頃はアイスクリームくらい食べましたよ。かき氷とかさ。稀に母が買ってくるレディーボーデンが本当に美味しくてこんなに旨いものがあるのかと子供ながらに思っていました。時は流れて会社員になると仕事の関係上そのレディーボーデンのアイスケーキを半ば強制的に買うのが例年のクリスマスでした。別に12月25日じゃなくても22日から25日くらいに会社から持って帰ればいい制度で、一人暮らしでこんなに食えるかと購入後実家に持って帰っていました。これがまた子供の頃の思い出ほどおいしくはなく、確か2800円くらいのホールを2、300円ほど安く買えるってものでした。ロッテさん、手抜きしてませんか?って。美味しいなら喜んで買っていたけど、質が下がるのはあんまりですよね。
その後ハーゲンダッツが無双になったアイス業界でしたが、私は昔のあのレディーボーデンが美味しいと今でも思います。
なんでこんな話をするのかというと、フィレンツェで一番古いジェラテリアって記事を読んだからです。
サンタ・クローチェ教会にほど近いところに
Vivoliってお店があります。ここが一番古いそうな。私も以前取り上げたことがあった気がしたので遡ると2015年に一度だけ紹介したことがありました『
フィレンツェ老舗のジェラート屋でドルチェ』。何度か利用したこともあるし、お客様にもお勧めすることもあります。ランチを食べたりもできます。
ヴィヴォリとは苗字で、セラフィーノ・ヴィヴォリさんがこの地区に乳製品工場を開くことを決めたのが1929年でした。この一家はPelagoという山中に住んでいましたが、フィレンツェに移動して一発当てようとしたんですね。
当時のサンタ・クローチェ地区は多くの店があって、小さな職人の工房や食料品店、肉屋、魚屋があり、立地としては良かったようです。カッフェを飲んだりホイップクリームを買ったりする待ち合わせ場所として使われました。ジェラートのアイデアはその後生まれたそうです。1932年にセラフィーノは弟のラファエッロと一緒に新商品を作ります。セラフィーノ曰く『当然まだ冷蔵庫などなかったので、ジェラートを作るにはアペニン山脈、正確にはサルティーノと呼ばれる場所から氷を購入する必要がありました。実際そこには冬の間水で満たされた大きなタンクがあり、寒さでこれらが凍り一面の氷が形成されました』んですって。日本の氷室みたいなもんかね。
その後氷は集められて町に運ばれ売られました。ヴィヴォリは天然原料のみを使用した職人技のジェラート製造のために氷を購入した作り手の一つでした。ラファエッロの息子のピエロが事業を拡大させ、1966年のアルノ川氾濫の際には店を閉鎖し、2020年のコロナ騒動でもまた事業はストップします。しかし事業は2013年にニューヨークに店を出し、2015年にはフロリダのディズニーにも出店することとなりました。
ジェラートはクリーム、ピスタチオ、ヘーゼルナッツなどは原材料をイタリア産としてアメリカで作られています。いちじく、栗、サフラン、カントゥッチクリーム、トロピカル、クリスマスシーズンにはパネットーネ味など季節限定のフレーバーにも力を入れています。
その記事ではカッフェ・アッフォガート(カッフェにアイスが入ってるやつ)を試すべきと書かれてたので、やってみてください。
こんな初秋にジェラートかい!って言われそうですが、冬にジェラート食べるイタリア人意外と多いので紹介されていたのかな。
知らんけど。
++++++++++++++++++++++
中央市場に来たい人は、