みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。わーい、土曜日だ!
今日は忙しかった。いつもそれなりに忙しいけど、今日は輪をかけて忙しかった。やりたいことが全然できなかった。土曜のくせに朝からどんどん品物が届いてバタバタよ。で、客途切れず、品物の補充とレジ対応で1日終わってしまいました。
ぐったりよ。だから何も書くことないの…
って訳にいきませんものね。この前チンクエテッレに行った時のことでも話しましょうか。
私、お客さんと話す時に絶対一つは質問しようって決めてるんです。ガイドがお客さんに質問?逆じゃないの?って言われそうですが、多くのお客さんは私の知らない世界で生きているんです。で、そんな世界と私の疑問を見つけて解決したくて話すととっても楽しいんです。で、その時はご夫婦かな?の奥さん側が音楽家でして、オーケストラで演奏をする人なんだって。今までも殺陣の師匠とか家を全焼させた人とかまぁ不思議な人生を送った人と出会っていまして、それに比べりゃ普通じゃんって思われそうですけど、私にとっては音楽なんてかなりあさっての方向の人種ですね。そもそも音符読めない、ピアノ弾けない、歌下手くその私にとっては音楽の世界はもうわかんない。
要するにオーケストラで楽器を弾くバリバリのプロですよ。綺麗な方。
なんか面白そうだから質問してみた。ちなみにクラシックもわからん私。
『ベタな質問ですみません。失礼じゃなかったら答えてください』
って、優しそうだったから日頃の疑問をぶつけてみた。
『指揮者って必要ですか?』
あー、みたいな顔をして苦笑い。不躾でしたかね?
彼女曰く、指揮者は必要だそうです。有名な指揮者産はそこに居るだけで音楽がまとまる、いい緊張感があるなど教えてくれました。でもそれってその指揮者がカリスマだからじゃないのー?って思うんだよね。で、『指揮者がいなきゃいないで演奏はできるんでしょ?』って尋ねると『できる』と即答。
ならいらないじゃーんって話戻っちゃった。
4分の4拍子とか4分の3拍子とか指揮棒で振るのは学校で習った通りで、その基礎をしっかりできる人が崩して独自の指揮棒の振り方ができるんだって。それがプロの指揮者。うーん、難しいな。習字みたいなもんかね。
まぁ私がわかるには時間がかかりそうだったから、じゃあ世界で一番スゴイ指揮者ってお客さまにとって誰?って話になって。そしたら『それこそイタリアの指揮者でリッカルド・ムーティって人がメチャクチャスゴイって言われました。何がスゴイのかは私の勉強不足で何もわからんが、日本にも今年はいくらしいぞ。彼のギャラだけで億だって、一回の登壇で。
えー、演奏なんて馬鹿馬鹿しくなりません?って言うと、やっぱり演奏する側から指揮者になる人も少なくないそうです。同じ時間過ごすなら儲かる方に駒を進めるってのもいそうだもんな。逆に演奏はできないけど指揮者って人もいるらしい。やっぱりよくわからない。
ただその指揮者の名前でたくさんの人が来場するってのもよくある話だそうで、指揮者の集客力も大事。エンタメだもんね。
で、そのリッカルドさん、もう82歳なのよ。おじいちゃん。私が唯一知る指揮者、小澤征爾さんとかどうよーってなって、彼もスゴイとベタ褒めでした。ふーん。
ま、どちらもおじいちゃんだから、生きのいいので誰かいないのかね?って訊くと、イケメンのいいのがいると言う。
クラウス・マケラさんってフィンランドの指揮者。27歳の天才だって。
なるほど、素敵な人ですね、見た目は。でも演奏中はずっと背中向けてるんでしょ。勿体無いのぉ。
とりあえずこの名前を覚えようと決めて覚えました。今度クラシックの話になった時はここからスタートして話を膨らませてみたい。
まさかこのお客さんもこんなに私がグイグイ来ると思わなかっただろうな。
付け焼き刃の知識を大事にする女が私です。
好奇心の出どころは不順でも、人生どこで引っかかるかわからないもんなって話でした。
いつかこんな私でもオーケストラにどハマりする時が来るかもしれんよ。しかしこのお客さんが世界で一番好きな指揮者がイタリア人なんて嬉しいお返事でした。
では良い日曜日を♪
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中央市場に来たい人は、