みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
キャップを被った男が先週だったっけな?ワイン2本盗んでいきました。チクショーって悔しくって。
以前のリモンチェッロを毎回盗む男は私が最後に声をかけてから一度も来ていません。キャップ男はうちの防犯カメラにバッチリ写っているので、そのうち見つけたら声をかけて話そうと思っていた矢先、あっちでもこっちでもそのキャップ男の話が毎日のように。噂話はどこの誰よりも大好きな市場の住民たちが気づいたら締め上げ、気づいたら締め上げでとうとう来なくなりました。
今思うとリモンチェッロ男は同じメーカーのものを必ず盗む『一途派』でしたが、キャップ男はワインだけでなくチーズやサラミなど一貫性のないなんでもござれの『雑食派』。どちらも行儀は良く無いけど、一貫性があるのは前者。悪いっちゃ悪いけどね。
しかし市場は警察介入なしで自分達で防犯を務める悲しさよ。一人いなくなったらまた新たな刺客が。いたちごっことはこのこと也。
さて、
相変わらず仕事後にネットニュースを見ていたところ、いつもの犯罪系と同じくらい記事になっているのが家問題。
今年に入ってからも何度か話させていただいていますが、留学生や大学生用のアパートの不足。それに伴うAirbnbの急激な増加。1日でこんなに記事に上がっているのって思いました。コロナが終わって観光客用の宿泊施設が増えたことで借りるべき学生さんたちの賃貸が不足しているだけでなく家賃も上がって困っている。これも今に始まったお話では無くなってしまいました。
フィレンツェに勉強に来ているのにデモとか『何やってんだ、私』って思ってらっしゃるモヤモヤした学生さんがいてもおかしくない。
最近フィレンツェの家賃は20%値上がりしたそうです。
シングルルームでは500〜550ユーロ、ダブルルーム(二人部屋)だと一人当たり400ユーロと書かれていました。スタジアムがあるカンポ・ディ・マルテ地区ではシングル450ユーロ、ダブル280ユーロ。中心地ではシングル550ユーロ、ダブル380ユーロですって。
そこで、私が今となっては言ってもいいだろう過去の経験としてお話しします。
私が初めてフィレンツェに住んだ家はカンポ・ディ・マルテの先にあるコベルチャーノでのシングルが月310ユーロ、これ20年前ね。で、一年後くらいに400ユーロのシングルが1ヶ月くらい滞在して、その後数ヶ月400ユーロのシングル、同じ家の離れのプライベートのバストイレ付きシングルに引っ越して450ユーロ。で、ワンルームアパートに引っ越してそこが確か、多分、650ユーロくらい。初めの家以外は全て中心街でした。
シングルルームってのはその名の通り自分の部屋があるってことで誰かと住むシェアハウスのようなものと考えていいと思います。それに比べてワンルームアパートは完全に個人の居住地だったので気楽だったし解放感はありました。
これが16、7年前くらいまでの私の生活したお家たちです。
あの頃は探せばそれなりに見つかったし、今でも知人友人の話を聞くと安いところもあるみたいなんです。中央駅近のアパートでもシングル400ユーロくらいで住んでるよーなんてのも。でもこういう『お値打ち物件』は口コミで話がまとまってしまい、市場に出てこないのかもしれませんね。よって土地勘がない地方や海外の人はまぁ難しい案件となってしまいます。
だから上記のような現在の相場は50〜100ユーロは上積みして考えないとまず無理でしょう。そしてワンルームアパートはさらに高額になっているんじゃないかと想像はできますね。
ここで書いてて思い出したけど、学生用のアパートでそれこそ20年前のクラスメートがやっぱ私と同じ地域の田舎に住んでましたが、キッチンは共用でシングルルームにプライベートのバストイレがついているホテルに毛が生えたような住まいで、確か900ユーロくらいだったんですよ。それ20年前よ。
だから当たり前だけどピンキリなのよ。場所とか間取りとかで違うのはどこも同じですもんね。
それで言うと私はお得な家に住んでたってことですね。ちなみに当時のクラスメートのアメリカ人、ポンテヴェッキオの近くで月3,400ユーロだった。御殿って感じの家でしたよ。あの家は凄かった。
…昔話です。
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