みなさん、こんばんは。
リグーリア州のバジル畑。
いつもこの時期に高速を走ると左右に見えてくる緑の絨毯。これがバジルね。リグーリア州と言えば州都がジェノヴァ。そう、ペースト・アッラ・ジェノヴェーゼっていうバジルペーストが有名です。パスタと和えれば美味しい一品になるもので、私は自宅でこれを食べることはまぁないのですが、リグーリア、つまりチンクエテッレに行くと食べたくなるのは何故でしょうね?
そんなことでチンクエテッレに行った話はまた後日するとして、今日はちょっと面白いことがありました。私この記事いつ載せたかでずっと探してみたのですが、なんと7年前のことでした。
2016年6月の記事です。
イタリアでは夏休みになると仕事場に子供を連れてくる親がちょくちょくいて、そんな話はしていました。幼い子供だけで自宅に置くことができないので仕事を休めない人は子供を連れて仕事する。なんてことはあるあるなんです。私としてもこの時の記事は思い入れが大きく、ただいつ書いたか思い出せずコロナ前だったことは覚えていたので少しずつ遡ってアーカイブを見ていたところようやくよ、ようやく見つかった。
バスのドライバーが息子を連れてツアーに連れてきた。お父ちゃんはバスを運転し、息子は大人しく乗っているだけ。ただそれだけのことなのですが、日頃の仕事っぷりを息子が見て感動する。それ見て私もつられて感動するってな話でした。もちろん普通の会社員とか業者とかはまぁできる技ですが、例えばガイドさんは無理よね。私も一度も見たことないですから。
子供が親の仕事が見れる環境と自然な社会科見学がいいシステムだなと、いいなイタリアって思い直したものです。
それが蘇るような今日だったのですが、少し様子が違うんですよ。
記事を読み直して個人名を出してないことがわかったので、ドライバーの名前は伏せてお話ししましょうか。言っても構わんけどね。
なんと今日のドライバーは嫁を連れてきた。
同僚も驚いちゃいないから、そんなものなのかもしれないけど、まぁ驚きましたよ。
子供は家に放って置けないのはわかるけど、嫁は連れてこんでもいいっしょ。
ただ連れて来てもこんなもんなんだと、なんか楽しかったんです。
どう楽しかったかというと、カラブリア州出身のご夫婦(だからドライバーと嫁ね)とその土地の食べ物とか料理法とかで私たち移動中に話して盛り上がったりとか、当たり前だけど奥さんは大人しくただ乗って行って、ツアーに帯同するでもなくただ乗って終わったのよね。私からの視点はこんな感じですが、奥さんからすれば日頃のお仕事具合を見てどうだったんだろう。旦那すげーなって思ったんでしょうかね。85人乗りの2階建てバスをしれっと運転する旦那さんを見るのもやっぱり楽しいだろうなって。旦那さんもお昼ご飯とか待機時間に話し相手ができていつもの時間とは違った過ごし方をしたのかな、とか。
奥さんの社会科見学。
いや、働くダンナ見学。斬新だけど面白いな。
ちなみに写っているのはドライバーではなく私の前に乗っていた同僚のルイージの薄くなった頭です、悪しからず。
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