みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。わーい、土曜日だ!
今日、いつものお客様がワンコとお母さん連れてやって来て、
『明日、チンクエテッレに行くんです』
だって。いいなー、って思って、まあ雑談なんぞしていたところ。
お客さん、10ユーロ札を見せてきた。
『これ、どうすれば…』
ビリッと破れた10ユーロ。これまた白い紙テープみたいので繋いでなんとか紙幣っぽく見えるくらいの悲しくなるような紙幣。
あー、これね。銀行持っていったらこっ替えてくれますよ、って言ってからふと考える。
いやいや、1ヶ月滞在するからって毎日の時間は貴重なはず。私にできることってと思いつき、すぐに自分の財布から10ユーロ札を出して交換することに。お客さんはこれでのびのび観光を楽しめるし、私はちょいちょい銀行に行く用があるからその時にでもゆっくり交換して貰えばいいや。
で、そんなこともすっかり忘れた頃。
また店でちぎれた5ユーロ札があったのでその話に店のみんなと話していたんです。ふと思い出して私が預かった悲しい10ユーロ札をもう一度見返そうと思ったら財布に10ユーロ札自体が入っていない。
ん?なんで?
おかしいなぁ、どっか別の場所に置いたかな?と思ってようやく思い出した。
そうだ、あの後、店抜け出して肉を買いに行ったんだった。
肉屋でその10ユーロを使ってしまっていたんです。多分20ユーロちょうどでいいよって言われたので10ユーロを2枚出して、
『これでいいね、ありがとう』
と言って肉を店に持って帰ったんです。多分まともな一枚目が上に出てたんだと思う。
肉屋のおっちゃんもちゃんと確認しないで『はいよー』ってな返答だったから、私あの10ユーロ札を渡してきてしまった。
あー、申し訳ないな。
『肉屋に戻ってお金替えてきた方がいいかな?』
と私が言うと、うちの店の人たち揃って
『いやいや、もういいっしょ』
放っとけと言うのです。
残念ながらその10ユーロ札を撮っていなかったので披露できないですが、本当にひどい状態だったので引っかかるものの、これは店の総意だと言うことで結局私は肉屋に名乗り出ませんでした。あーあ、おっちゃん怒ってるだろうな。
今度もう少しいいお肉買いますので、許してください。
この声は届かないだろうけど心からそう思っています。
頭の中でModàのScusamiが流れる。
そう言うことよ。
では良い日曜日を♪
++++++++++++++++++++++
中央市場に来たい人は、