みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
昨日は少しお客さんが少なかったので『そろそろ減っていくのかな。寒くなってくるだろうし』と思っていたところ、今日はまた日頃のような混雑。不思議なもんですね、どうにも観光客が減らないフィレンツェ。なんだ、このポテンシャル?
そんな店での忙しい中、お客さんがカードケースを落としていました。そのお客さん、どうやら既に店を後にした模様です。
レジの前のちょっと分かりにくい床のところにあるのを私が見つけてステファノに渡すと、『あー…』と一言。
私は別のことをひたすらやっていたので状況が読めませんでしたが、どうやらご夫婦で来ていたようで、旦那さんがお支払いをした奥さんのものがこのカードケースだと理解できました。ケースの中身を確認するとミシガン州のIDカードとクレジットカードと少々のユーロ札が見える。なんとか途中で気づいてお店に帰ってきてくれたらいいのですが、ずっと旦那さんがお会計してたら本当に小さなカードケースなので奥さん気づかないかもしれない。そのままアメリカに帰っちゃったら大変。写真を見るもアメリカ人なんてみんなこんな顔じゃんって、私ったら落胆しかない。ステファノも名前からInstagramやFacebookにコンタクトを取ってみるもののどちらもやってないみたいで連絡が取れない。この連絡方法、今時っぽいな。
Consolato Generale USA di Firenze
もし今日取りに来なかったらアメリカ領事館に行こうと決めていました。日本は首都ローマの日本大使館とミラノの日本領事館しかないけど、フィレンツェにはアメリカ領事館がある。そこに届けるのが得策だろうと、ステファノもそうだねって言っていて。
後でどうして警察に行こうって思わなかったのかふと不思議に思いました。警察を信じていない訳じゃないけどアメリカ領事館の方がなんかうまく行きそうだなって感じただけです。
ところが、だいぶ遅くなって奥さん戻ってきた。『これ、私の…』と少し安堵した顔でした。いやいや、大切なもんですからどうぞ気をつけてくださいと心で思いながら無事所有者に渡せたことにこっちもホッとしたところです。
フィレンツェは都市安全保証評議員ベネデッタ・アルバネーゼの決議により、市内、広場、庭園にある監視カメラを増設しました。その額は351,000ユーロ(約5,500万円)。今朝設置の追加がされたのは50機。2014年5月のナルデッラ市長就任時に150機追加されていて、合計で現在1,586機の監視カメラがあることになります。度々起こる歴史的建造物や美術品の被害だけでなく、あらゆる犯罪に役立つことでしょう。しかし、うちの店の中でポトっと落としたカードケースなんて店の人間がもしヤバい奴だったらどうにも防げませんもの。
もう気をつけてー、お願いだからって思うんです。
万が一現金だけ抜かれてあとは捨てちゃうパターンも考えられますが、IDカードとか困るじゃないですか。経験上すごく感じるんですよ。クレジットカードは止めないといけないし、なくなった後のことを考えるだけでどんだけ時間が割かれるのかと腹立たしくなりますよ、例え自分が原因としても。忘れ物や落とし物、盗難などの被害は本当に面倒。警察に被害届出さないと再発行もできないものもあるし旅行保険を利用するなら絶対に紛失届必要だし。
本当に気をつけましょうね。何かを無くすと気力体力それなりに失われますよ。何より面倒この上なし。
ただ万が一そんな経験をする羽目になった時は高い授業料払ったとか家族友人知人への土産話ができたと開き直ることが大事。
私は今までのそれらの経験をこのブログにぶつけることで乗り越えられるのであんま痛い思いはしてないけど、まぁできれば味わいたくないですよね。
そんな注意喚起のお知らせでした。大切よ、ものすごく大切なことですよ。見つかったから良かったではなく、そうでない時のシュミレーションを是非してみてください。
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