みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
寒い。とはいえ動くので私は半袖で過ごしましたが、外はもう一枚上に着た方が良さそう。相変わらず観光客が多く、やっぱり1月にならないと減らないのかなって思い始めています。
アメリカ人のご夫婦が楽しくお買い物されていて、スペイン語と英語を交互に使って話している。恐らく奥様がスペイン語圏の人なのかな?面白いってニヤニヤしながら私もその枠で一緒にお話ししてたら、
『エスパニングリッシュって言うんだよ』
とご主人が教えてくれた。なるほどそんな造語があるんですね。お互いが英語とスペイン語を同じくらいに話せるからそんな技が使えるんだ。そういや日本人の奥様とアメリカ人のご主人が来られた時もそんな感じの会話をしていた。差し当たりジャパニングリッシュって言うのかな?お互いの母国語をそんなレベルで話せるのって同等感がいいな。日本語だと日本に住んでいないとそれが成立しなさそう。外国人にとって日本語はハードルが高いって言うしな。
それにしても観光客が多い。
イタリアの世界市場は3,9%から4,5%に増加し、特にアメリカ人観光客が顕著だと言われています。国連のデータによると2019年度ですがフランス、スペイン、アメリカ、中国、イタリアが海外旅行先のトップ5。うち、1位のフランス、2位のスペインと5位のイタリアは人口より多い観光客数となっています。そしてイタリアでは2021年と比べて2022年の外国人旅行者の支出は2倍なんですって。物価高もあるから自然とそうなるのでしょうが、2倍とは!だからと言ってうちの店の売上げが2倍になったわけではないけどありがたいことに好調です。
観光客が多いからってイタリアの力が強いかというと経済的にはそうでもなく、2023年前半では321のホテルが競売にかけられました。20州のうち一番売られたのはトスカーナ州で43、2位はエミリア・ロマーニャ州の35、3位はシチリア州の30といったことで悲しい現実です。ではトスカーナ州で一番競売にかけられたのはシエナ県の11。競売価格でいうとトスカーナ州はイタリアの平均よりも低くお買い得といったところでしょう。例えばシエナのアール・ヌーヴォー式の歴史的ヴィラで公園もついているところは380万ユーロで約5億4,000万円。ちょっとお安くないでしょうか?私は買えないけど、これは外国資本の会社に買われちゃうのかな…ヴェネツィアのメストレにあるホテルは2,430万ユーロで約39億円だっていうのにさ。
どんどん外資に買われるイタリア。想像だけど、多分そうだと思う。
観光客が多いからこそ今こそビジネスでイタリアに賭ける人もいるのなら納得します。外資のホテルが増え続けていて少々気になりますが、さてイタリアの観光業界はどうなってくんでしょうね。
この前亡くなった元首相のシルヴィオ・ベルルスコーニの遺産は50億ユーロ(約798億5,000万円)だとか。その金使って観光業に乗り出す遺族はいらっしゃらないのかしらと願ってみたりしたいんだけど、ダメかぁ。
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