みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
明日のゼネストのために不安そうなお客さんが結構いました。今日移動するって人が多かったので私も少し安心しましたが、ストライキの決行自体を知らない人も多いんです。予定は金曜日の0時1分から24時までの24時間ストですけど、特に観光客が気になる輸送ストは9〜13時になりそう。ギリギリまでいつも分からないでそれに振り回されるのは本当に大変なことです。昨日今日と連日に渡ってご来店されたお客様は保証されているダイヤでのローマ行きに変更したのだとか。旅行会社が手続きをしてくださったんですって。イタリア旅行は楽しいですけど、こればかりは悩ましい問題です。
さて、
イタリアの街中にはタバッキと呼ばれるタバコ屋さんがあります。タバコだけでなく、光熱費の支払いや収入印紙、切手を扱う店舗もあり、エディーコラと連動していて雑誌や新聞なども購入できる便利なお店もあります。また、タバッキには見えないバールでもタバコを売る権利を持っているところはそこでタバコを買うこともできます。今回はタバッキのお話。
今となってはみんな電子カード払いの人が多く、ピッってやれば何でも購入できる時代です。そこでこんな調査がありました。電子決済は法的義務があるにもかかわらず、2ユーロの切手を買うのにクレジットカードやバンコマット(デビットカード)払いを拒否するタバッキがあるという話。平均すると2店舗に1店舗はその支払いを断るのだと。調査されたのはミラノ、パドヴァ、ローマ、バーリ、カリアリ、ナポリ、ボローニャ、パレルモ、トリノ、ジェノヴァの10都市。うちジェノヴァとナポリの数字が酷く、カード払いを受け入れたのは10店舗中2店舗のみでした。ミラノではクレジットカード使用の料金さえ請求したんですって。ボローニャとパドヴァは10店舗中8店舗でカード払いができたと言うことで中でも優秀な町と考えられました。パレルモも8店舗中6店舗がカード払い可能でした。約10年前の2014年からカード払いの義務は店舗に課されていますが、特に昨年の6月26日からは独占商品(タバコや切手など)も電子決済を店舗が受け入れることは前述の通り義務です。勿論違反した店舗にはペナルティが課せられます。
どうしてこんな結果になったのかというと、POSの手数料です。電子決済では店舗側は銀行手数料を負担するデメリットがあります。ま、これは当然のことなのですが小さい金額も貯まればそれなりの手数料になりますからね。ここではタバッキの話ですけど、例えば中央市場地上階にある個人商店の少ない数の店舗では『カード決済は10ユーロ以上から』などと明記するところもあります。ま、気持ちはわかるけど8ユーロで買い物したいところ、2ユーロ上乗せして購入する羽目になったなんて話は昔っからありました。うちの店では1ユーロの水でさえ受け入れているのでお客さんがわざわざ訊いてくる、つまり『2ユーロなんだけどカード払いできますか?』みたいの言われて、『大丈夫ですよ〜』と返事すると嬉しそうに『ありがとう』と返ってくる。それだけカード払いを拒否する店が多いのでしょう。混乱しそうですが、あくまでもタバッキは電子決済を最低額でも受け入れる義務があり、通常商店はそれに該当していないのかと想像できますが、正味の話はよくわかりません。
イタリアってこんな国です。
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