みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
今日は長野から高校生が海外研修かな?でお店に来ました。なんかどこに行ってもいいらしくってフランスを選ぶ人や、今回イタリアには10人くらい来たそうです。このご時世に景気の良い学校ですね。ご家族の負担も大きかっただろうにって下世話な話なんですが、ちょっと教えてもらいました。
結構高かったんじゃないの?って聞くと、
『旅費は30万円くらいで、飛行機代は別らしく自力で飛行機のチケットを取る』
システムなんですって。先生の引率はなくって添乗員さんがつくのだとか。へー、聞いた事ないやり方だな。てことは飛行機代は仮に15〜20万円くらいとして保険だなんだでやっぱ50万円くらいプラスお小遣いってところかしら。でも若い時のこういう経験は将来何かしらにプラスになると思います。イタリアでいろんなもの見てって欲しいですね。可愛らしい日本の若人たちよ、応援してまーす。
さて。
フィレンツェにはビステッカ・アッラ・フィオレンティーナっちゅう1kg以上のTボーンビーフステーキが有名なお料理です。私ももちろん大好きなのですが、こんなニュースがありました。
過去10年間でアレッツォ県のキアニーナ繁殖頭数は27%現象し厩舎の頭数は2013年と比較して20%減少したそうです。え、やばい。郷土料理がぁ!
キアニーナはトスカーナとウンブリア州の州境にあるヴァル・ディ・キアーナ(キアーナ渓谷)原産の牛の品種です。世界最古の品種の一つで、そのルーツは2,000年以上前に遡ります。当初はその大きさから主に使役動物として利用されていたようですが、時間が経つにつれて上質な肉を生産するために飼育されるようになりました。白い毛並み、がっしりとした体格から白い巨人と言われています。キアニーナ牛は1988年にPGI(地理的表示保護)を取得し、イタリアで承認された牛肉の最初の品質マークとなりました。
肉の消費傾向は減少していませんが、赤肉(牛肉やジビエ)より白肉(鶏肉や豚肉)へ置き換わるようになってきました。
要するに肉は食べるっちゃ食べるんです。でも豚や鶏の方が体にいいって昨今のイメージがあるのかな。いやいや、それにしても生産者にとっては大打撃ですよね。他の畜産に現在の生産者さんたちが移行しないといいのですが。この深刻な市場危機、どうにも気になるところです。
実際に平均売上は20%減少し、そのため価格が約8,50ユーロ/kgから7,50ユーロ/kgまで徐々に下落したにもかかわらず牛肉は余るような状態らしいのです。またこの牛は管理に費用がかかるそうで、追い討ちを描けるように外国産の牛の品種の導入で競争が激化しています。
キアニーナ牛は高タンパク質の低コレステロールで美味しいんですけどね。
そんな2トン近い大きさの牛ですが、画像をずっと見てたら、
『ん?なんかに似てる』
似てるっちゅーか、なんか思い出しちゃった。
はるちゃん。うちのキアニーナ猫です。