みなさん、こんばんは。
フィレンツェでーす。
今日はねー、やんなきゃいけないことがあるんです。よって市場は遅刻します。
どうも腑に落ちないルールなんですけど、滞在許可証(Permesso di Soggiorno)ってのがあって、私のものは期限のないIllimitataってやつなんですね。それなのに更新っちゅうかアップデートってかを10年おきにしなきゃいけないらしい。私は学生の頃に毎回滞在許可証を手に入れるため、古くはザラ通りの警察で多くの外国人と共に扉が開くのを朝から待ったり、その警察署がバッソ要塞の方に移動してからも随分苦労して時間を使ったものです。ようやく期限のない滞在許可証を手にして一安心と思っていたらそうでもない。いよいよそれをすることになりました。
ちょっと前に更新した友人からレクチャーを受けてなんとか私もそのやり方を知ることに。日本に行く前からこれをイタリアに戻った後に片付けなきゃならんと後の宿題を忘れようとしたもんですが、そうはいきません。私がやるしかないんだよな。
まず久しぶりに郵便局でキットを頂いたのが先週のこと。
それからその書類を完成させるのにお手伝いしてくれるCAFってところの予約を取りました。
確かにこの書類はもう2度と見たくないくらいシンプルそうに見えてややこしいのが困る。1人じゃできないよな。今朝は早く起きてそれを自力でできるところまで仕上げようとしたら1ページ目で諦めました。仕方ない、私が無知なせいだ。できることだけやろうと必要そうなものをコピーして努力を認めてもらおう。ちなみにCAFはいくつもフィレンツェにあります。友人はベルフィオーレ通りに行ったと言っていましたが、郵便局ではサンタ・クローチェ広場近くのボルゴ・デイ・グレーチを勧められました。考えてやっぱり友人と同じところでお世話になろうとこうしました。これは外国人であるから面倒なことをするのではなく、日本人が二重国籍を取れない状況にあるんだと思います。知人の外国人在住者は自国とイタリア国籍を重複して持っている人も多いです。そういう人はこれをしなくていいんだって思ったらなんとも言えない気分になりました。
よって朝も早よからノコノコPartonato Acliってところへ行ってきました。8時半から開くのかな?外に10人ほど待っていました。なんか懐かしいいやーな感触です。どうやら名前を書いて順番待ちするらしく私も10番目に名前を書いて一緒に待ちます。隣のシニョーラと無駄話をしながら待っていて、
『どうしてここに来たんですか?』
と訊くと、彼女はこの2ヶ月実家に帰っていて戻ってきたタイミングで滞在許可証が2日切れてしまったんだと。切れたものをなんとか更新できないかの相談ですって。なるほどそう言う人もいるかもしれない。私もなりかけた。
とは言えありがたい友人の言葉で難を逃れたから、すっかり私も気の毒になりました。
順番ごとに名前を呼ばれてそのシニョーラは予約をしてなかったらしくするように指示され、私はなんとか通されて書類を無事作れました。私が郵便局で貰ってきたキットは必要なかったと言われて全て用意されていました。書類作るのギブアップしといて良かった、無駄骨だったんだ。
その他コピーは全て必要だったらしく、書類作りも終わりあとは収入印紙を買って郵便局でお金を払うばかり。
ただ一つ足りないものは住民票と家族状況のコピー(fotocopia del certificato di residenza e stato di famiglia)だと言う。
『これはファエンツァ通りにあるタバッカイオでできるわよ』
そんな優しい窓口のお姉さんの言葉に、早速やって一気に片付けよう!
そんな気持ちになりました。ところが事は簡単なものではありませんでした…
ファエンツァ通りのタバッキに行くと、コピーはやってないという。レプッブリカ広場のエディーコラに行けと勧められた。
でそっちに行くと、もうやってないという。コムーネに行けと言われました。
そこでヴェッキオ宮殿へ行く羽目に。もー何やってんだかって、既にイライラし始めました。毎回こんな感じでたらい回しを経験する。
馬鹿馬鹿しいが、このコピーを手に入れないと行けないから頑張る。窓口で聞き分けの良い人間っぽく演じてお願いすると、
『予約しました?055055に連絡してからにしてください』
あー、そっか。最後にこれかと泣く泣く055055に電話する。長い自動音声の後にオペレーターと話せた。SPIDは(多分)持ってないのでオンラインから自力で取れない。するとアルファーリ通りのタバッキで作ってくれると言います。これ、最終情報よね。だってコムーネと話したんだから。
だからこんだそのタバッキへ行く。お店のおっちゃんが、
『13時以降に来て』
…
ッキー💢🐵
なんなん?2時間後じゃねーか。
だから店に戻る。市場に行きました。
これこれこーいう現状ですって話して、もう今日は市場で働かねーとブラブラしてました。あれが足りないこれが必要って言われて、じゃ注文しましょうってアイテムを選んだりしてたら時間になってもう帰るわってさ。
またタバッキ行ったら爺さんがいる。どうやらこの人待ちだったらしい。爺さんさっさとコピーしてくれてこれで印紙代込みの18,50ユーロ。もう一日中歩きまくって疲れていたけど、こうなったら今日1日で終わらせてやると決めた。
別に印紙16ユーロ(別の書類に必要)も買って、もう準備万端!
郵便局にレッツゴー。空いてて良かった。
番号呼ばれてとんとん拍子。ようやく順調に進んだ気分がしました。しかも窓口の方、
『君、ラッキーだね。警察に行くの5月だよ』
通常1年間待たないと行けないと言われたからてっきり来年の5月かと思ってたら、なんと2ヶ月後の5月でした。勝手に予約されるシステムなので慌てて自分のスケジュール帳を見始めて、何も予定が入ってないから本当にホッとしました。郵便局では30ユーロ(郵便代)と30,46ユーロ(手数料?)を払って合計96,96ユーロか。仕事しないで今日は出費だけだ。
疲れたけど、これで終わった。あとは5月のクエストゥーラ召集に行けばいい。
とりあえず肩の荷が降りました。