みなさん、こんばんは。
フィレンツェでーす。ドゥオモ広場。
雲が厚く見えますが、気温は穏やかで過ごしやすい1日でした。午後になると雲は大分無くなりまして、いい散歩日和です。
ここを通るとやっぱり撮っちゃいますね。
今日はウフィツィ美術館のお仕事でしたが、グループの添乗員さんによるリクエストで私ともう1人のガイドさんが同じ作品を説明してほしいと言われました。まぁ、一つのグループが2人のガイドでやるので後でお互いのチームが『うちは紹介してくれた』『うちはこの作品やらなかった』などの不幸感を避けるためだと思われます。で、2人で何を選ぶか直前で決めたのですが、通常外せない作品はもちろんのこと、そこに時間が許す限り肉付け、つまりどの作品を増やすかを相談したところ、
『パンチャイティキの肖像をやろう』と言うのです。
えー、これやるの?って思いました。
ウフィツィ美術館の建物を作るように命じたメディチ家コジモ1世のお抱え肖像画家であるアニョロ・ブロンズィーノの作品です。他にも色々あるのに敢えてこれって私の頭にはなかったなぁ。大体ルクレッツィア・パンチャイティキって誰やねんってなりそうじゃないですか。それならカラヴァッジョの3点ある作品を2点しかやらないのではなく、そっちをやったほうがいいのになーとか思ったり、
『ロレンツェッティもやろう』
って言うから、へー珍しいの選ぶなって。
とりあえずOKってことでいざガイドを始めて、順調にやってたらなんとロレンツェッティでもピエトロ・ロレンツェッティの絵だと思ってたらもう一つのガイドさんがアンブロージョ・ロレンツェッティの前で話してるじゃん。おーい!
アンブロージョ・ロレンツェッティ作『神殿奉献』
慌ててそっちにシフトしたけど、彼らは兄弟で、どちらもシエナ派の画家です。ピエトロが兄ちゃんで弟がアンブロージョ。ロレンツェッティ違いだったよ、説明するのは弟の方だったんです。
私が増やすならもっと別の作品を選ぶところ、例えばパウロ・ウッチェッロの『サンロマーノの戦い』とかジェンティーレ・ダ・ファブリアーノの『東方三博士の礼拝』を選んでたかな。ルネサンスの始まりを感じられる作品ですし。それこそ新しく入荷された草間彌生の自画像とかね。
やっぱりガイドによってチョイスはかなり違うと思いました。私は以前も話した通り日本人団体ツアーのガイドを7年ぶりに今月から始めたばかり。これは先輩ガイドさんに従うのは当たり前のことです。要するに同じ作品をガイドすればいいわけです。
なんとも油断してたらこんなハプニングがあるんだな。どの引き出しを開けられてもすぐに対応できるようにしなきゃなって思いました。
『ロレンツェッティって兄弟のどっち?』
この一言の確認をしなかった私がいけないんだ…グスン😭
まだ本来のエンジンがかかってない私のガイドぶりでした。まだまだ修行が足りません。
ところで余談ですが、中学生の時に通ってた学習塾。国語も数学も教えてくれる先生がいて、文系理系どっちもできるって凄いなって思っていました。しかし同じ日でも授業の度に服装が変わるから、綺麗好きなのかなって対して考えてもいなかったけど、後に双子で先生をしていたのだと知りました。わかるかー!!
全く気づかない私も心底マヌケです。関係ない話だけど思い出しちゃいました。
それと同じくらい今日は驚いたな。
仕事後のネーリ通り。
人気のパニーニ屋が連立するところです。それで混んでいたのかもしれませんね。みんな腹ペコー!
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