みなさん、こんばんは。

今回の旅の記事は、
です。
アッシャーノの駅から最終地点へ。
浜田省吾さんの本でもギターを奏でるその後ろに塔が見えますが、
それと同じ塔が見えてきました。もうラストスパートです。
ここでお客様とはさよならです。長い1日でしたが、ありがとうございました!
さー、のんびりしようって訳にはいかないのが私とルイージ。
急いでフィレンツェに戻ります。
帰りは高速道路を利用して115kmの道のり。通常でしたらそこまで時間はかからないはずが、高速道路ではトラックのバーストと乗用車の玉突き事故で一部渋滞が酷かったです。まぁ私たちはその時にこの日1日の総括をしました。
ルイージが家に帰ったらこんな会話になるんじゃないかって、
『パパ、どこで今日は働いたの?』
『日本人のご夫婦を連れてオルチャ渓谷に行ってきたよ』
『何を観に行ったの?』
『木を一本探しに行ったよ』
『…?』
って大笑いした。ルイージの長いキャリアの中でもこれは興味深いお仕事だったのです。私たちのお仕事は時にビジネスライクに感じます。これは仕事に向き合う上で良くも悪くもあります。
少なくとも私はできるだけ楽しみたいし、目線やテンションもお客さんと同じくらいを保ちたいと思っています。
だから一緒に感動したり喜びも分かち合いたいんです。
旅の目的は人それぞれ。
何を求めてイタリアに行くのかも様々で、食、観光、ショッピング、一つに絞ってそれだけのためにって人も少なくないのです。私が先週お手伝いしたお客様は食事の時間を減らしても観光が一番で写真を撮るためって仰っておりました。また別のお客様はフィレンツェに滞在していたにもかかわらず、とうとうフィレンツェのドゥオモを観ることなく空港から自国にお帰りになられました。あー、やっぱりいろんな人がいるんだ。
でも旅にはルールがありません。
どれが正解でハズレってのも存在しません。興味のあることだけに注力してもいいし、何か新しい発見があるかもとスタンダードな旅にしたっていいのです。6年ぶりに眺められた『あの木』に出会えたことは私にとって特別の1日だったし、ご褒美をもらった気分になりました。
渋滞を乗り越えてようやくフィレンツェに戻ってきました。
この日はフィレオレンティーナのサッカーの試合が夜開催される予定だったため、ここでもまた渋滞に巻き込まれましたが、多くの建物の上から見えるドゥオモのクーポラやヴェッキオ宮殿のアルノルフォの塔、そしてヴェッキオ橋を臨んだときに
『あー戻ってきた』
と安堵したのを覚えています。毎度そう。どこに行ってもフィレンツェに戻るとそんな気分になります。
このシリーズ、1週間お付き合いいただきありがとうございます。
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