みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。天気いい!
天気がいいのはいいことです。風が吹くとちょいと肌寒いですけど、来週末くらいは30度まで上がるみたい。いよいよ夏がやってくるのか?
観光客も相変わらず多いですね。
今日はね、仕事でご一緒した日本の添乗員さんとお話しする機会があってなんか寂しくなりました。詳しくは話せませんが、どうしたニッポンって感じでしたよ。私はね、こんなことをしてたら日本の添乗員さんをする人がどんどんいなくなっていくのではと思いました。勿論これは一個人の感想を聞いただけですけど、どうして日本の労働者だけ後退しているのかもう訳わかりません。これじゃツアーが無くなるか、ツアーの形態が変わるかもしれませんね。私が日本で数年間だけ添乗員ってお仕事を副業でしていたのですが、あの頃はまだ若い人が沢山いましたよ。現在はあれはだめだこれもいらないとどんどん経費を削って給料を下げて、どこに向かってるのって心の底から気がかりです。
それとは別に飛行機代は上がり、ホテルや食事代、私たちガイドの金額だってどんどん値上がりしてるのです。
以前に行われていたツアーと同じ内容でもコロナ後の現在は倍近くになっています。日本から気軽に参加できる人もいれば、あまりの金額に諦めちゃう人も少なくないと考えたら、未来が見えません。どこの旅行会社とか言うつもりもありませんけど、私が話した添乗員さんのところはまだマシで、もっと打撃を受けている旅行会社もあるのだとか。闇が深すぎやしませんか?
数年後には大きく何かが変わるかもね。政治家よ、なんとかしろやって強い憤りを覚えます。
添乗員さんって、本当に頑張ってるんですよ。参加者が楽しく過ごせるために努力は欠かさないし、そのために自分の時間を犠牲にして奮闘している。これ、どうしてもわかっていただきたいのです。私が添乗員を始めた時も、当たりの強いお客様はいらっしゃいました。忘れもしない、25年くらい前に初めて添乗を任された年始の金沢2泊3日旅行。あるご家族のご主人にめちゃくちゃ泣かされた。ホテルの部屋が狭いとの理由です。しかしこれは添乗員のせいではありません。部屋の変更もホテルは正月であり満室なのでできません。お怒りはご尤もですが、無理なものは無理なのです。旅費の値段とツアーの内容を照らし合わせれば納得できるでしょうと言いたいところです。しかしそのお客様は簡単に文句を言える適当な若い添乗員が居たために、その怒りを思う存分投げつけたのです、経験が浅い私はショックで涙を流すことしかできませんでした。そうです、私はウブだったんです。
あれから四半世紀。
すっかり丈夫な耐性がどこまでも強い私となり、無敵な自分が出来上がりました。今や何があってもそうそう驚かないし、なんとも思わん。これ性格ですから私の経験が云々とかありません。しかし初めて添乗員になった人たちにとっては毎回この苦行を強いられないと一人前にならないって不条理よ。こんなのおかしい。
この添乗員の仕事って本当に好きじゃないとできないんです。給料安いし、何かあったら文句を言われる。だから頑張っちゃうし我慢しちゃう。勿論他の仕事だってそうだと思いますが、私はこの業界なので敢えて特化してお話ししております。
添乗員さんもいろんな人がいるでしょうが、旅を成功させるための苦労は惜しみなくする方々ばかりです。
ユーロスターの遅延をグループのお客様方に
『10分遅延しております。申し訳ございません』
なんて謝る添乗員なんて世界探しても日本人くらいです。だって彼らのせいじゃないですもん、鉄道会社のせいじゃん。でもこれが添乗員さんたちの仕事への誇りだったりプロであり続ける一つでもあるんです。多くはクレーム回避のための事前処置であると思われます。私はそんなに頑張らなくてもいいのにって感じています。丁寧でお客様の怒りをなるべく抑える処置に涙が出そうです。
実はこのくだりは前座で、本当は別のお話しをしようと思っていたものの、スラスラ書いちゃってすっかり熱くなったし長くなったのでこの記事でいいかとこれで締めます。
要は添乗員さんって参加者にとって本当にありがたい存在なんです。すごく頑張ってくださるんですよ。もし参加したツアーが新人添乗員で多少ミスしてもどうか大目に見てもらいたいです。経験を積んで素敵なプロになりますから。じゃないとこの文化は確実になくなってしまいます。
『ツアーなんて参加しなくても困らない。勝手にチケット取るし』とか仰る方々も理解できます。だって、私もそうだし。
でもね、ツアーに参加しないと実現できないものもあります。
私は日本の添乗員さんを尊敬します。
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