みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。天気はいいが、ひたすら忙しい。
そりゃそうです。昨日話した通り、店を一つ潰したので、その商品移動が続いているからです。
それに合わせた訳じゃないけど、ワインが大量に入荷される。お客さんは色々訊いて来る。もう自分のやりたいことが全くできない状況。先週の土曜日にしたかったことが未だにできてない。冗談でも言って自分を落ち着かせると、ま、いっか、明日やればってなるのよね。
忙しいのはいいことと言い聞かせて働いておりました。
トイレのおじさん、インド人のシャンは市場に来る必要がないため、その間プラプラしてました。一度街中で偶然会って、自己理由ではないから給料が普通に出ると聞いて、きったねーなって心から思った。シャンはニヤニヤしてたけど、中央市場協会もよくよく考えたら『あれ、何かがおかしい』と思ったのか、ここ最近になり中央市場協会の店で働かせるようになっています。ま、そうなるよな。
シャンなんてこれに慣れちゃったのか、市場の中を働いているフリをしながらブラブラしてる。
『ちょっと、いつになったらトイレ完成するのよ!』
『知らない。支払い次第じゃないの?』
『支払いって誰?中央市場協会?フィレンツェ市?』
そのどっちでも無いと言う。全ては金次第か。ゲンキンだけどそんなもんよね、金払いが良ければ仕事もスイスイ進むんでしょう。でその支払いはいったいどちら様の財布から出ているのでしょう?
『Comunità Europeaだよ』
ん?コムニタ・エウロペア?EUのことかなって訊いたら、シャンはそうだと答えました。
EUはUnione Europea=Europian Unionで欧州連合でしょ。インド人嘘つかないと言うが、インド人ははっきり言って嘘をつきます。ま、いいやって思いつつどうしてそのコムニタ・エウロペアが払うんじゃ?
『コムニタ・エウロペアが全て命令してるんだ。だから観光のハイシーズンに入った時から工事を始めたのも彼らが決めたこと』
ひどいな。なんかイタリア騙されてません?足引っ張られておりませんの?
シャン曰く、自力で金を出して工事するよりはハイシーズンの今補助金をもらってやった方が出費が少ないんだからいいって。そうかもしれんが、入金もないんだぞ、よく考えろや。
そしたら、その辺の補助も出るんだって。全くもって変なお話だこと。
よくよく工事に関する張り紙を見ると、ここアリエント通りとチョンピ広場、サント・スピリト地区、ギベルティ通り、その他と明記されているのでフィレンツェのいくつかの場所でこの工事が同時進行しているようです。何がどうしてそのコムニタ・エウロペアが金をくれるのか知らんが、そんな感じらしい。
でね、店に戻ってコムニタ・エウロペアとEUって違うのかって訊いてみたんです。ステファノが『違うよ』と即答。
ほら〜、インド人嘘つくんだよ。
ほほう、話を伺おうじゃないか。ステファノの説明は明朗ですぐにわかりました。
EUってのは欧州連合でしょ。それに参加している国のことよ、当たり前だけど。で、コムニタ・エウロペアはヨーロッパ全体のことらしい。つまり、永世中立国のスイスやブレグジットのイギリスなども含まれると言うことなんだな。ま、理屈はわかった。わかったけど、そのコムニタ・エウロペアがどうしてお金出して市場のトイレを改修してくれるのさ。
ここまで来ると、そのコムニタ・エウロペアが金を出すってそもそもの話が怪しくなってくる。私はシャンに誰からのネタ提供か訊きました。彼曰く、このトイレ工事の建築家からだと。ほんま?ほんまに?
結局モヤモヤしか残らん。
コムニタ・エウロペアって直訳すると欧州共同体、EUが欧州連合でしょ。紛らわしい。
んなもん知らなくても生活できますが、忙しい時ほどそういうどうでもいいことが引っ掛かっちゃうのよね。掃除の最中にアルバム見始めて本来の目的から脱線するようなもんよ。
いつかはっきりさせましょうね、誰の財布から工事が始まっているのか。わかった時は報告しますが、私がどうでも良くなったか、解明できなかった時はアップ無しです。でもトイレ工事が終わって再開した時は必ずお伝えするとしましょう。工期の期限は1年と書かれてたので、来年の3月までにはできると思うよ。
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