みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
今日は曇り空ですが、気温は高く少々蒸し暑い気がします。もう一つの締めたお店からどんどん商品がやってくる。心を鬼にして接客無視で荷物を店に入れ、それを開いているスペースにどんどん入れていく作業に徹しました。私はどのくらい商品の移動ができているのかわからないので計算しようがない。向こうの店を仕切ってたバルバラが、
『そんなにないよ』
とか、
『結構あるかな?』
の言葉が微妙にわからず、こんなの主観じゃん。いざ届いて驚く。しかもスッキリみんなが分かりやすく収納したいのにそれぞれの段ボールからは同じ商品ではなく一気に詰めたらしくバラバラにあれこれ出てくる。そのため何度もものを置き換える二度手間の作業までおまけについてきた。今週注文していたパスタがようやく届いたのに、同じようなものがもう一つの店からもやって来て、それなら注文しなくてよかったじゃんって思ったり。これ、イタリアあるあるなんですよ。日本人の文化と違くって、合理性とか本当に考え方が全くない。話によると1,5リットルのフィアスコが5本くらいとソフトドリンクが数本、土曜日に移動させたらもう本当におしまいらしいので。99%は移動が完了したようです。しかしどう陳列していたのか、向こうの店の商品はちょいとメチャクチャで
『怒ったぞー!』
とバルバラにお伝えしときました。これもいつものこと。
『もう何も注文できないな…』
もうすぐオリーブオイルも届くだろうし、明日はトリュフもたくさん届く。ハテ、どこに収納しようかしら。
ところで私の家に来た人は必ず言うんですが、
『何にもないねー』。そう、想像以上にスッキリしてるんです。毎年12月は断捨離の月として片っ端からいろんなものを捨てる私ですが、もはや必要ないものは買わないから物がまず増えないんです。服も1年間着ていない物があったら捨てるし。よって無駄なものが家の中に何もない状態で、いくら捨てたくても捨てるものがまぁほとんど無いんです。クローゼットもそんなにパンパンではなく、結構スペースが残ってます。読まなくなった本とかも捨てちゃうし、靴も最小限しか持っておりません。
その辺の性格が店にも表れていて、どんなに商品が届いても大抵ならスッキリ片付ける自信があるものの、今回はデッドスペースまで使って満員電車みたいです。明日入荷予定のトリュフ製品はどうにかして場所を探さないといけません。注文したい商品がいくつかあるけど、もう我慢しよう。あまりに店がごちゃごちゃだと逆にお客さんだけでなく店のスタッフ全員が混乱する原因になる。
それも今回限りのことです。ここでどんどん商品さえ売ればスペースは生まれますので、このパンパンなお店をスリムにすべくやるしかねーなって思いました。そうしないと夏に向けて注文したいものを入荷できんもんな。
そんな私を横目にステファノがルンルンしながらワインの注文をしようとしてる。お前〜、って睨みながら注文のいくつかを阻止した。場所がないのにワインのオーダーしてんじゃねーよ。
『2019年のブルネッロ、何ケース注文する?』
って言って来たので、『棚に入るだけ。それ以上はダメー!!』と釘をさした。
売ることより注文が大好きなステファノ。いやいや、おかしいでしょうよ。そもそも返事の言葉がわかっているくせに訊いてくる時点で私を揶揄ってるんですよ。困った子だ。
とにかくバルバラの在庫管理のフォローとステファノの暴走のストッパーの代わりとして、私が好きなようにお店をカスタマイズするのを2人から許してもらってなんとか支えあっています。仕事で何が大事かってできる人がやりゃいいんですよ、得意不得意はお互い様。人間としては彼らの方がよっぽど尊いししっかりしているんです。だから年下であるのは関係なく感謝してるし尊敬してます。ガイドの仕事もさせてくれるので、ダブルワークができるのはこの店でしか実現しない環境なんですよ。
明日は明日の風が吹く。
例年同じく、私たちはなんとかやっとりますよ。
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