みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
もう7月も終盤戦ですね。いろんなメーカーさんが夏休みに入るため、8月の1ヶ月を乗り切るオーダーをして順次商品が届く毎日です。
私はお店のスタッフがそれぞれ夏休みを取るためにガイドの仕事をセーブする段階に入ってきました。
再来週からはガイドせずに、がっつり市場でお仕事です。
ところでこんなことが最近あります。去年もそうだったのですが…
お店の斜め前にある八百屋。生搾りジュースや角切りの果物カップを売ったりして夏は非常に盛り上がっております。
この店の果物カップ、メロンやスイカの角切りを棒に刺して突きながら食べるカップスタイル。
この角切りの果物が落ちるんですよ、通路に。
間違えて踏んだ人たちが店に入ると店内のタイルがペトペトになる。これがまた起きております。
『注意しようと思って』
そんなことをお店のスタッフが言いました。
気持ちはわかる。わかっちゃいるけど、私はどうもスッキリしないのです。八百屋はルーマニア人です。彼らは恐らく言うでしょう。
『果物を落としたのは彼ら(消費者)であって私たちじゃない』
欧米の考え方という括りは良くないとはわかりますが、自分の仕事以外は仕事じゃないんです。じゃあ果物カップを購入した人の後を食べ終わるまで追うのかと言われたら違うじゃないですか。かと言え、目に入る落ちた角切り果物さえ拾うつもりも全くない。
これはね、難しい問題です。
日本人の常識がイタリアで通じるかといえばノーです。
『日本だったら対処するのに』
この意見は通用しません。日本は日本のルール、イタリアは全く関係ないからです。私は問題に立ち止まった時、常に一日考えて案を考えます。しかしこの場合は結果が決まってる。
残念ながら諦めるが正解です。フルーツが落ちた場合は自ら掃除する。これしかないような気がします。
抗議したところで返ってくる言葉が分かりきっているのなら、行動する意味は無いのです。
そこで登場するのはうちの店の前のおばちゃんです。
彼女はどうしようもない潔癖症で、これらは絶対に受け入れないタイプです。
仲間に入れさせて彼女が吠えれば完璧です。
私はその機会を待っています。
もし彼女がこれをどうでも良いと思っているのなら、もうなす術はありません。
諦めてせっせと掃除をすることとしましょう。
おばちゃんが機嫌が良い時に相談しても良いかなって思っています。
自分の物差しで考えることは無理だってことは長年のフィレンツェ生活で十分学びました。
今日もう少し頭を使っていい案が見つかればそれで対処したいと思います。
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