みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
今日はバルバラと2人っきりでお店やります。
みなさんが勝手に買って行ってくださるのでやりやすい1日でした。商品が適切な場所にあれば手にとって買いたくなる。これがバシッと合うとめちゃくちゃ気持ちいい。それがいくつか的中したからバンザイしたよ。
値段やお客さんが知りたい情報もできるだけわかりやすく明記しとくと説明する必要はない。何か質問されると、
『ほほぅ、じゃこんな風にレイアウトを変えよう』
結果仕事が減る。店が勝手に働いてくれるんです。
『今日、ダヴィデが来るよ』
そうバルバラが言った。連絡があったのかな?
ダヴィデとは保険屋のおっちゃんで、バルバラやステファノの家のこと、車のこと、それからお店のことも彼にお願いしています。私も当然家の保険は任せているのですが、ニコニコしながら間も無くやってきたダヴィデ。
おー、金貰いにやってきたな。
保険屋ってどうしてこんなに愛想がいいんでしょうね。これ、どこの国もおんなじなのかしら。
適当に世間話をしていよいよお金払うことに。
私は所用で家に帰って雑務をするために、バルバラに財布を渡して、もし私がいない間に彼が来たら払っといてねって言っといた。
結局私の方がダヴィデより店に早く戻ったので財布はそのまま置いてありました。
しかし接客か何かで私が手を離せない時にバルバラが立て替えてくれたみたいです。
『で、いくら?』
135ユーロです。これ、年間の支払い分。
『随分上がったんじゃない?』
『いや、こんなもんだよ。ほら、世間ではいろんなものが値上がりしてるだろ?』
おっかしいなぁ…110ユーロくらいだと思ったんだけど。
私の家の保険は毎年9月に払っています。よってダヴィデは秋の風物詩みたいなもんでして。
こいつが来ると100ユーロちょっとが財布から消える。
こんな安いの?と思われるかもしれませんが、小さな私の家にはそれで十分。しかも大した内容じゃないから止めちゃってもいいんだけど、保険をしなけりゃしないでそれも今更って気もするし、まぁお守りみたいなもんでしょうか。ゲン担ぎってか、これくらいで心の安寧があるなら必要経費かなと。
家に帰って本当に奴の言っていたことは本当か調べたら、確かに初年度は114ユーロくらいでした。それが毎年1ユーロくらいつつ値上がりして、なぜかパンデミックのあたりでドーン、ドーンと値上がりし、今回135ユーロのお支払いとなりました。
来年は145ユーロくらいになりそうだ。
バカバカしい金額をドブに捨てている気もします。
しかしタバコやめりゃ、こんな金額はお釣りが来るほどです。これまたなぁなぁになって、一年が過ぎるのでしょう。
確かにひと月10ユーロちょっとじゃなんの保証もないんだろうなと思いつつ、案の定払うだけ払ってダヴィデにそれ以上の世話になったことは一度もない。
何かあったところで雀の涙しか貰えないんでしょうね。知らんけど。
財布の中身を見て、今日スーパーに行きたかったので、バルバラに
『ごめん、貸しにしといて。今度払うわ』
ただ今、家でお金を用意しました。次に市場に行くまで、ちょっとだけ待っててくださいね。
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