みなさん、こんばんは。
ルッカのサン・フレディアーノ聖堂です。ルッカで最も古い教会の一つです。伝説によると560〜588年に町の司教であったサン・フレディアーノ自身により設立されたそうです。
円形劇場広場からは目と鼻の先にあるロマネスク様式の教会の前にはAlessi提供のツリーが。アレッシっぽいですね。アレッシは創業100年を超えるキッチン用品を始めとした家庭用グッズのイタリアブランドです。
以前は入場無料でしたが、しれっと3ユーロの入場料を払う形になっていました。もうどこも入場料ばかりですね。
ファザードにあるモザイク(13世紀末)が特徴的で、教会の正面部分に配置された装飾スタイルはトスカーナではこことフィレンツェにあるサン・ミニアート・アル・モンテ教会の2つだけと言われております。
内部は三廊式ですがすっきりした雰囲気です。
現在ドゥオモにある聖なる顔つき(Santo Volto)はそもそもこちらにありました。9月13日の夜にはこの聖十字架がここからスタートしてドゥオモに向けて行列があるんです。
12世紀に作られた洗礼盤とかもユニークで素晴らしかったです。
なんだろう、教会って底冷えするな。寒い!
通りを歩くといきなり見えてくるグイニージの塔は、屋上から木が生えている不思議な建物で、14世紀後半に建てられました。グイニージ家は裕福な商人であり銀行家でした。1968年に市に寄贈されるまではこの家族がずっと引き継いでいました。実は塔の町といえばサン・ジミニャーノですが、ルッカは中世の頃に城壁内には200の塔があったといいます。これらの塔の中で木がニョキニョキ生えていたのは約30、ほとんどが16世紀までに壊されたり無くなったり、現在までこの形で見れるのはグイニージの塔のみです。
周囲4kmの障壁内に教会は100、塔は200って、そんなに必要ないだろうに。
面白い、ルッカ。
チケットを購入すれば230段の階段を上り、高さ約44mの屋上にある木のあるところまで行くことができます。
ルッカはこの塔のマグネットがたくさん売ってますね。確かに当時は空中庭園を作る貴族が多かったし、その技術で富と権力の象徴としていたのです。
さて、ルッカは巡礼の街道にあります。
フランチージェナ街道はイギリスのカンタベリーからローマに続く1000年の歴史があり、中世には多くの巡礼者や商人が行き来することにより国が発展していきました。そんなルッカのドゥオモがこちらです、サン・マルティーノに捧げられた教会です。
588年に亡くなったルッカの司教だったサン・フレディアーノの希望により作られました。ドゥオモは11世紀に再建され、作業は17世紀まで続きました。
ニコデモが実際にイエスと会い、本当の顔を表したとされる木彫りの『聖なる顔つき』は見れませんでした。
あと10日でクリスマスって時期だったのですが、プレゼーぺが全然できてない。
ルッカ人はのんびり屋さんだな。
プレゼーぺは完成してないのに、脇にあるキャラクターが目に付く。
これ、今回のジュビレオのキャラクターです。なんともオリンピックでキャラクター、万博でもキャラクター、まさかの聖年でのキャラクターが作られたと少々時代の流れはこうなんだと思いました。ちなみにこの子はルーチェという名前です。
イラリア・デル・カレットの墓、彼女はパオロ・グイニージの妻でした。15世紀初頭にヤコボ・デッラ・クエルチャが作りました。
ドゥオモでの見どころである人気の一つでありますね。若くして亡くなった妻のためにこの芸術家に依頼した石棺は2年をかけた大作です。
直近でこの石棺を見れるのは素敵な環境です。
足元で大人しく夫人を見つめるワンコ。
ぐるっと一周して作品を楽しみます。
ティントレットの最後の晩餐も観ておこう。
1594年に亡くなったヴェネツィアのルネサンス絵画の巨匠、ティントレットの最後の大作の一つです。1594年、息子ドメニコの助けを借りてなんとか仕上げたものです。大胆な構図は印象的で、最後の晩餐は多くの芸術家が描いていますが、その中でも忘れられないものの一つです。
もう少し街歩きします。
続く
こちらもよろしくお願いいたします🙇
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