トリエステに着いて、とりあえず歩いてみます。
海や運河のある町、いいなぁ。フィレンツェから来ると何もかも羨ましくさえあります。
フィレンツェでフェリーのある標識ないもんな、グッとくるぜ。
それに運河もある。船とか浮かんじゃってて、私にはリヴォルノとか近いイメージですね。この辺りは絵になるので何度も通りました。
海沿いからちょっと街中に入るとデッラ・ボルサ広場がある。
私はウニタ広場がこことしばらく勘違いしていましたが、後からこの事実を知りました。だって立派な建物があるんだもん。
この建物は商工会議所でした。オシャレですね。
こっから100mくらい歩くとローマ劇場がいきなり出てきます。半円形の劇場は幅65mあります。
1〜2世紀に作られた3,500〜6,000人収容できるものだったそうです。下部に14段(現在は12段)、上部7段で現在は再建されていません。この辺りはアレーナを意味するレナと呼ばれていたとかで、どっかにこれがあるんじゃないかって思ってたら17世紀にはなんとなく確認できた、19世紀にはこっそり見えた、20世紀にようやく見つけたぜってことになって今に至ります。
別に入場料を取るでもなくいきなり歩いてるとここが登場します。面白い。
さここからサン・ジュストの丘を目指します。
【8時15分】
このローマ劇場隣の上り階段をひたすら登る。少々しんどい、これ歳のせい。
で、道なりにとにかく上る。もう嫌だって頃にとうとう出てきたサン・ジュスト教会です。バラ窓が恐ろしく大きな教会です。
トリエステで一番大切な教会です。だからこの坂を登らにゃならんのかと思いきや、教会前に着いたら左側に大きな駐車場がありました。
…ですよね。
これじゃおじいちゃんおばあちゃんたどり着くの大変よ。私もこれもう一度って行ったら嫌かもな。ただ景色は非常に美しい。
この教会はサンタ・マリア教会と聖ジュストに捧げられた教会の統一された建物です。そのプロジェクトは14世紀に行われました。
教会に付属した鐘楼にくっつけられてる聖ジュストの像。棕櫚の枝を持つことから殉教者とわかります。
この方がトリエステの守護聖人です。303年11月2日にこの地で殉教しました。時代としてはめちゃくちゃ迫害全盛期ですよ。鞭打ちされても棄教しなかったジュストは溺死刑になったとか。このようにその町で殉教した方が守護聖人になるパターンもそれなりにいます。
聖ジュストはこの町を守る大事な人なのであちこちでサン・ジュストの名前は付いております。
トリエステで何を観るべきかと言うと、ほぼ一番にこの教会が挙げられます。勿論トリエステで一番重要な教会でもあります。
これ、教会内部。
未だにプレゼーぺが置かれています。
やはり今年がジュビレオだからなのでしょう。
ファザードにあるバラ窓は建物に対してとても大きく作られており、存在感があります。