みなさん、こんばんは。
フィエーゾレでーす。
今日はちょっと用があってここに来ています。しかし成り行きでオリーブオイルの農場に行くことになりました。
Fattoria di Maianoというオリーブオイルの作り手は、フィレンツェからさほど離れていない場所にあります。
バスですと7番でチェントロからフィエーゾレ行きに乗ると下車場所から少し歩きますが自力でもいけます。今回は車。
距離としては5km弱ほどで20分くらいで辿り着けます。
『ここ、フェラガモの家だよ』
そう教えてもらった。有名らしいです。
この家の前を走る道路の反対側にはフィレンツェを見下ろす素晴らしい景色があります。どこからでもドゥオモは見えるんですね。
さ、着きました。
早速オリーブの小さい花が出迎えてくれました。
実はここを訪れるのは12年以上ぶりなんです。
『
オリーブオイル作りに潜入』で紹介したのですが、それが2012年11月。ずいぶん様変わりしていました。それは最後の最後まで驚かされたのです。
ここにある建物の奥に見える小山はレオナルド・ダ・ヴィンチが飛行実験をしたところです。
当時は山はツルツルでしたのでそれが可能だったのですが、今は青々としています。
こちらの建物は11世紀の女子修道院だったところです。なんていうんだっけ、修道女がここに入ったら死ぬまで出てこない修道院、そんな場所でした。
反対にある建物にはルクレツィア・コルシーニが住んでおります。このファットリーア・マイアーノのおばあちゃんです。つまりコルシーニ、あのフィレンツェの貴族の末裔なんですよ。その息子がマイアーノのドン、フランチェスコ。その息子が若旦那のトンマーゾとなります。この建物、14世紀だって。いちいち古い。
ここには広大なオリーブ農園があり、24,000本のオリーブがすくすく育っております。うち4,000本は新たに植えたもので、これらはまだ戦力外ですが、いずれオリーブオイルの量を支える有力株となります。
さて、オリーブ畑に行ってみましょう。
ここに見えるものはフラントイオ種とモライオーロ種がランダムに植えてあります。ここのオリーブオイルはオーガニック(Bio)なので、アヒルなどが放し飼いされていて昆虫などを食べてくれます。面白いのは日暮れになるとオーナーがある号令をかけます。するとアヒルたちは自分達で寝床まで戻るそうです。そのように訓練されているんだと。お利口ちゃん。
『モライオーロ種とフラントイオ種はちょっと違いがわかるのよ』
と、オリーブオイルの工程に関する責任者であるフランチェスカは言います。
これがフラントイオ種です。
で、こっちがモライオーロ種。
フラントイオ種の方が緑っぽい葉っぱで、モライオーロ種の方が銀色っぽく見えます。
てことはブログ最初に紹介したオリーブの葉の画像はモライオーロとわかりますね。
モライオーロ種の木がこれです。
ツーンと上に伸びています。
フラントイオ種は枝垂れ桜のようになっているものです。
私はよくわかりません。
ちなみに1985年のフィレンツェの大寒波。90%のオリーブの木が凍ってしまいました。そこで根っこまで腐ってしまったものもあれば、幹を切って、その後芽が出て来たものもあります。例えばこの木は、その時に凍って木が二つに割れて、その後幹を切った後にそれぞれ2ヶ所から芽が出て来たためこのような状態で大きくなったことがわかります。
ここから見える風景よりさらに奥までオリーブの畑があるということでなんて広大な土地なんだと。
久々に来るとずいぶん変わっていることがわかりました。トンマーゾは常に新たなものを構築する38歳の若旦那です。
ここにあるアグリツーリズモのアパートは結構改装を毎度しているようでした。
こんなところでのんびりするのは最高すぎる。
そして太陽光パネルをつけたことにより、これらのアパートのお湯を賄うことができると。昔はなかったよね…
そんなオリーブ畑を後にしつつフラントイオ(搾油所)へ向かいます。
続く
こちらもよろしくお願いいたします🙇
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