みなさん、こんばんは。
18時半、若旦那トンマーゾがやっと農園に帰って来てくれました。それまで先方が待たせているのが申し訳ないということでワインをジャンジャン持ってくる。これじゃベロベロになってから会談が始まるじゃないか。予定は17時に会うはずだったので、なんと1時間半の大遅刻です。若旦那、しっかりしてよ〜って。そしたら言い訳タイム、
『上院議員と会っていて…』
知るか。
とりあえずお喋り始めましょうってことになりました。
私は別に訊くこともないし、グループから離れて見学をしていました。
通訳が入っているんで、特に私の出番はございません。結婚式のパーティをするお部屋もあって、『へー』なんて一人で散策します。
話は盛り上がっているようですが、グループは19時半からレストランを予約してるのよ。
ここからタクシーでチェントロに戻っても30分はみておいた方がいい。このグループの夕食も確実に遅刻案件だな。
そこで話は敷地内奥にある石切場に移ります。
英ヴィクトリア女王も訪れたという、ここの敷地のイギリス庭園。この古いイラストからもわかるように、手前に人がいて、その先、沼だか池だかがあります。そして奥には塔のようなものが見えて、向かって左側が石切場。
せっかくだから観てみたい!との強い声があり、ジープでトンマーゾが連れてってくれると言いました。みんな大喜び。全員で8人ですが、問題なく乗れる大きさです。
まさかあんなことになるとその時は思いませんでした。
みんなで乗り込みいざ出発。若旦那は1時間半の遅刻をここで挽回するつもりです。
彼は子供の頃からここで生活して来たわけです。彼に撮っては庭であり、そこにはさまざまな動物が飼われています。
一度再確認しますが、ここはオリーブ農園であり、トンマーゾの家の庭なんです。庭を車で散歩しているのです。ここに滞在するアグリのお客様は自由に散歩やトレッキングもできるんですよってインフォが。家の敷地の中を車でぐるぐる回るって非日常の体験をさせてくれて、若旦那やってくれたな。
動物はいろいろいますが、ちょうどクジャクが羽を広げてお出迎えしていました。みんな大喜び。出発した時点でサファリパークだよねって冗談が飛んでいましたが、なかなかそれに近いじゃないですか。あとは誕生日プレゼントで貰ったダチョウとかがウロウロしてた。なんだ、この世界。私は知らない…
『アランチャ・アマーロを植え始めてみたんだよ。これはジャムにするんだ』
英語だとビターオレンジ、日本語だとダイダイというそうな。土地はとにかくあるから、日々新しいことを始めて楽しむ若旦那の向上心は全く素晴らしい。
次回来たところでまた新しい農場が見れるかもしれない。
小さな曲がりくねった道は歩道ですが、彼は昔からここで育っているから運転しても大丈夫と言います。橋の横にかかる小川をジープでぶっ飛ばすので1名ほどひっくり返りました。やっぱりサファリパークやんけ。
で、ここのエリアはレッチーノ種が植えられているんかな?
石切場に行くのはもっと近道があるらしいんだけど、わざわざ遠回りしてくれます。サービス精神旺盛な若旦那、38歳。
オリーブ畑の間でちょっと停車。
赤枠のこれは昆虫がどういうふうに動いているかとか調べるやつなんですって。
オーガニックで通そうとするといろんなハイテクも利用して、効率よくオリーブの質は下げずに管理していることがわかります。
チンタ・セネーぜもいます!
白い線が入った黒豚はトスカーナの地豚です。可愛いけど美味しいと悩ましい豚ちゃん。
そしてとうとうあの古いイラストの風景が目の前に。少し戻って確認してみてください。
そっくりだ、当たり前だけど。
この塔は今はハネムーン用で離れの宿になっているんだと。内装に携わったのはシモーネ・ミケーリってそこそこ有名な建築家なんです。一階にキッチンがあって四階まである。二人のための宿は一泊800ユーロ。安いのか高いのかは嗜好の問題よね。
で、画面向かって左側は石切場の一つです。この石はピエトラ・セレーナと呼ばれる石で、はっきりしているところだとフィレンツェ中心街にあるサン・ロレンツォ寺院はここの石を使っていると。なんか歴史が多すぎる農場です。
ぐるっと回った後に車を止めると、生後6ヶ月までのチンタ・セネーぜがお部屋で寝ていました。
やっぱり可愛いチンタちゃん達です。
これで終了。楽しいひとときを思いかけず過ごすことができました。
オリーブを観たければここに来りゃフィレンツェからも近いしおすすめです。
終わり〜!
こちらもよろしくお願いいたします🙇
++++++++++++++++++++++
中央市場に来たい人は、