みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
『明日は9時半に店開けるからね。9時半だよ』
昨日そう念を押してきたステファノ。多分この方、店の鍵を持っていないんじゃないかな?不思議なんですけど。
というのも昨日私が家にいたら、『いつ店に来るんだ』と言われたので、あらもう市場にいるんだってことで私がビリでの出社(?)だったんですね。ここずっと好きな時に店開けて閉めているんで誰かに合わせてなんて考えもしなかった。はいはい、9時半ねって今日はちゃんとその時間に行きましたよ。それくらいはできる子です、私は。
市場のトイレの番人、インド人のシャンと立ち話。今日はステファノが店に来たからサボれるんです。久しぶりに話したらふと思い出しました。
ほら、このまえ国連安保理で対ロシア決議の採択に中国とUAEとインドが棄権したじゃないですか。このインド人、どんなモチベーションなんだろうと訊いてみたくなりました。で、意外な答えが返ってきました。
『ソ連の時代は一緒だったわけじゃん。そりゃプーチンは取り戻したいでしょうよ。旧ソ連の他の国も欲しいって思うのは普通』
…こいつ正気か。
歴史を遡ってここはうちの土地だったって言い始めたらモンゴル帝国とかアレキサンダー大王で有名なマケドニア王国とか神聖ローマ帝国とかも言い出したらメチャクチャになっちゃうよ。それなら北方領土返せって。ウクライナもロシアも同じ民族って豪語するなら同胞を殺すってどんな神経なんだよ。
しかしシャンに言わせるとそもそも同じ国だったんだからプーチンの気持ちはわからなくもないと。
ちょっと彼を擁護すると決して武力でのやり方を賛成したわけではありません、反対もしてなかったけど。そしてシャンはインド人の代表でもみんなの総意でもなく、彼個人の意見なのでインド人がみんなそうだとは思っちゃいません。生きてきた国とか文化とか思想とか違う為にこんな正義を普通にぶつけてきたシャンがちょいと恐ろしく感じました。ただのトイレのおじさんだと思っていたのにちょっと見る目が変わった瞬間です。
ちょいちょい政治とか国際情勢の話にシャンとはなるのですけど、これからは少し控えよう。
次は日本のカレー好きをどう思うかと、日本のカレーはアリかって緩い話題でくっちゃべってみます。
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みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
なんか嫌になっちゃいますね。コロナの話題から抜け出せそうな時にロシアのあの方が暴走し始めまして。
核兵器とか言い出したら何にも言えなくなっちゃいますよ。マクロンさんもメルケルさんも『プーチンは変わった』って言っていますよね。多分変わったってのは違くって、奥に沸々と持っていたものが出てきたんじゃないかと。クリミア半島を採りに行った際にもっと世界で考えなければいけなかったのかもね。それを別になぁなぁにしていたとまでは言わないけどその後大きく取り上げていなかったし。
私たちは自由な国に生きていて、普通にいろんなことが言えるけど、言論統制するような国だと確かな情報が伝わって来なくなる。それでもSNSの威力は強くってなんだかんだでロシアも本当のことを知る機会は出てきます。
イタリアでもニュースのトップはウクライナばかりで嫌でもいろんな情報が入ってきます。
今日のルーブル暴落も凄かったし、ロシアのSWIFT除外などの話も出ています。追い詰められたプーチンは自分の保守より時代に名を刻むような意味でもっと悪いことをしてしまうんじゃないかってのが私の不安です。杞憂ならいいんです。でも核兵器使いそうじゃないですか。ご存知の通り、日本は世界唯一の被爆国です。ウクライナが2番目になるのは絶対に阻止したいのに、じゃあ核保有国ってこの脅しであっちもこっちもできちゃうじゃん。イタリアもアメリカの核に、そしてフランスの核に守られている状況です。
ウクライナには戦闘態勢になってほしくはないけど、国が取られたくない気持ちは十分わかります。でも何を是とするのかはよくわからないんです。誇りとか愛国心とかってどう整理すればいいんだろう。人の命ってロシア兵もウクライナ人にも尊いものなのに。それぞれに家族や愛する人がいるはずなんだから。
緊急でEUに入れてくれってゼレンスキーさん言っていますがさてどうなることやら。
年を取って涙もろくなっています。
…なんか嫌になっちゃいますね。憂鬱です。
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みなさん、こんばんは。
はるの近況です。
近況どころか今朝の話ですね。母と電話で話していて、大あくびのはるちゃん。ぬくぬくと…自由だな、コイツ。
ニャーニャーと鳴いてご飯をねだっています。駄々をこねて、甘えん坊です。
まるちゃんは毎日うちに来るそうです。一日2回、ご飯をあげているんですって。あら、まるちゃんも入り浸り状態。
2匹が仲良く交互に来るので嬉しい母。
交互に来るって言うのはやっぱり一緒にいたらまるが怒っちゃうんです。はるがいたら遠慮しちゃうので。たまたままるが家に来てはるちゃんが外にいた場合は母は家の中でまるちゃんにご飯をあげて窓を閉めるそうです。この通り、はるちゃんは外で待ちぼうけ。わかりますでしょうか?はるちゃんはまる待ちなんです。こんな時はまるちゃんはぷんぷん怒りながらご飯を食べるそうです。なんだこの不思議な関係。一緒にはいられないけど、毎回こんな調子だそうです。
はるちゃんは私と母の長話にとうとう諦めて寝始めました。しかし母が動くとまた鳴き始めました。
『もう切るね』
そうでしょうよ。はるちゃんの腹時計は正確です。
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みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
失敗した。ここ数日気温が低く感じなかったので薄手のジャケットを羽織ってガイドのお仕事をしたところ、まさかの強風。ふと空を見上げたら雲がジャンジャン流れているじゃーん!ガタガタ震えながら2時間。風邪だけは引きたくないものです。
トリニタ橋の上でデモが行われていました。勿論ウクライナの件です。世界のあらゆる場所で戦争反対デモが行われていても、走り出したプーチンは止まらない。私、ふと考えてしまったんです。もし自分が、例えばイタリアが戦火になったら私は日本に逃げるのでしょうか。そして日本がヤバくなったらイタリアに逃げるのでしょうか?
コロナよりよっぽど怖い。ウクライナをとても近く感じています。人間って同じ過ちを何千年も犯していますよね。愚かなことです。国を守りたくって銃も持ったことがないような民衆がロシアに対抗しても、流される血の量は周りの涙に変わり、果たして何が正解なのかわかりません。大人しくロシアに屈服したら血は流れないけど、その先の未来はひどく窮屈と失望です。自由と国を失いたくないと声を上げたら、こんな馬鹿げた侵略の前例を正当化しない代わりに戦火と多くの命が失われてしまいます。どっちに転んでもモヤモヤしか残りませんね。周りの国々はできることがもっとないのでしょうか。
なんだろう、コロナがようやく落ち着きそうなこの時期に戦争になってしまうのか。毎日ニュースを見ては気分がどんよりしてしまいます。ロシアが吠えたり、今度は中国がいつか吠えるかもしれない。すでに香港の件で吠えたけど。この2つの国がルールを守らないで暴れると暴れたもん勝ちみたいになっている世界が不健康です。
『こうしていれば』とか、
過去には戻れないんだからこれからのことを考えなければいけないのは分かるんです。ここから学んで未来につなげるって綺麗事だなって、だっておなじ轍を踏むのは歴史が証明していて余計気分が滅入ってしまいます。
ガイドの仕事が終わったので市場に行ったところ、沢山の人たちが楽しそうにお買い物やお食事をしています。フィレンツェからキエフまで約2,000km、イタリアからスロベニアとハンガリーを越えるとウクライナです。そりゃ遠くて近く感じるもんだ。
なんか、怖いんです。嫌な予感しかしない。
【在イタリア日本大使館メールより】
新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイタリア政府の措置(新たな保健省命令:ラツィオ州、リグーリア州、モリーゼ州、シチリア州、カンパニア州、ロンバルディア州、ベネト州、フリウリ=ベネチア・ジュリア州、トレント自治県、ボルツァーノ自治県)●2月26日、新たな保健省命令(*)が官報に掲載され、以下の点が決定されました。同命令は、官報掲載後最初の平日(大使館注:2月28日)から有効です。
1 ラツィオ州、リグーリア州、モリーゼ州、シチリア州、トレント自治県のイエローゾーン措置の適用を15日間延長。
2 カンパニア州、ロンバルディア州、ベネト州、ボルツァーノ自治県にホワイトゾーン措置を適用(イエローゾーンからの分類変更)。
3 フリウリ=ベネチア・ジュリア州にイエローゾーン措置を14日間適用(オレンジゾーンからの分類変更)。 ⛄️フィレンツェ中央市場L'Angolo dei Saporiのオンライン販売⛄️
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みなさん、こんばんは。
忘れる前に。
ローマ教皇がフィレンツェ行きをキャンセルしましたので、日曜日は来ません。
そりゃ爺さんだからね。無理はしないでおやすみくださいな。
さて、
この前街を歩いていて、ふと思いました。
『あ、あの店行こう!』
散歩をしながらヴェッキオ橋へ。あの有名な橋を通る度に歴史の復唱を頭の中でします。これは癖ですね、昔はこうやって勉強していました。
全長約150mのこの橋は1345年にできた現存するフィレンツェで一番古い橋であり、第二次世界大戦以前にできた唯一の橋です。他の橋は大戦で爆破されてしまいました。
ここでチェッリーニの像を説明して、ムッソリーニが指示したヒトラーのための窓(ヴァザーリの回廊からの)を見上げて、うん。懐かしい。
ガイドさんはこうやって観光客の目で街を見たりします。
橋の上はジュエリーの店ばっかりです。
貴金属の店が並ぶ中、久しぶりに思い出しました。以前ここで婚約指輪を買いに行ったこと。
私は高価なものが全く興味がないので1人でこのような店に入るのが苦手です。でも誰かが買いたいと言って付いていくのは喜んでです。そうでもなければ目がチラついちゃってそもそも店に入る勇気さえありません。勿論お安いものもたくさん売っているんですよ、ちなみに。
間違えちゃいけないのは私じゃないですよ、指輪を買いたいのは。付き添いです、お客さんの若い男の子。そういうオーダーだったんです。2人で行って指輪を選ぶって…、で彼女にプレゼントしたいんだと。
選択は私に訊かないほうがいいと思うのですが。お相手の方は自分で選んだほうが喜びますって。しかしあの後どうなったかしら?うまくフィニッシュできたかしらね。
橋を渡ってピッティ宮殿でまた1人ガイド。
西に向かい、もう一つ先の橋を目指します。
サンタトリニタ橋。右手にあるのはフレスコバルディ宮殿ですね。彼ら貴族が橋の向こうに行くために作った橋。金持ちの金の使い方ってインフラに影響させるいい時代だったのよね。大戦以降に修復されました。
こっから見えるヴェッキオ橋。ここもフォトポイントよね。
橋の先にはサンタトリニタ教会。フレスコバルディ家が出資した由緒ある教会。
開いていれば入ってぐるっと回ります。
この先にあるのがトルナブォーニ通り。言わずと知れたブランド通り。ここで思い出した。
あの店に行ってみようか!
かれこれ半年以上のお話です。超有名パティシエがフィレンツェに店を出すという記事(『
マリトッツオなるもの』)を出したことがありましたが、その店がオープンしてブイブイ言わせているらしい。日本のように行列とかないですが、美味しい噂はちらほらと耳に入っていました。ちょいと寄ってみてもいいかなって軽い気持ちで寄り道をすることに。
ストロッツィ宮を右に曲がりヴェッキエッティ通りに向かう。噂だとこの辺りにオープンしたらしいけど…
見つけたは見つけたんです。でも店があまりにオシャレすぎて近寄れないわ。
私、どうしてもセレブリティなお店が苦手です。別に入って見て買わないで帰ってもいいんですよ。でも入れさえできない私のチキン加減。
安い店でさえ用がないと入らないのに、高い店なんてどうやって橋を踏み込めていいものか。
でもせっかくフィレンツェに来たら甘いものが好きな人はぜひ行って見てください。
冷やかしでお店に入れないって弱点がある私なので、今度友達のプレゼントか何かで一度お邪魔してみたいものです。ラーメン屋だって焼肉屋だって1人で入れるのに敷居の高い店ってのは人それぞれなんですね。見た目がオシャレなだけで入れないって勇気なさすぎだろう!
【在イタリア日本大使館メールより】
新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイタリア政府の措置:新たな保健省命令(イタリア入国措置の変更)●2月23日、イタリアへの入国措置変更に関する2月22日保健省命令が官報に掲載されました。
3月1日以降、あらゆる外国からのイタリア入国は、EU digital Passenger Locator Form (dPLF)に加えて、COVID-19グリーン証明書(ワクチン接種証明、治癒証明、陰性証明)のいずれか一つ、又は同等の証明書を提示することで認められます(※したがって、日本から直接入国する場合も、有効なワクチン接種証明があれば、それに加えてPCR検査や抗原検査の陰性結果を提示することは不要となります)。
また、COVID-19グリーン証明書(ワクチン接種証明、治癒証明、陰性証明)のいずれか一つ、又は同等の証明書の提示ができない場合のみ、EU digital Passenger Locator Form(dPLF)に入力した住所での5日間の検疫措置が義務付けられ、同検疫終了時にPCR検査又は抗原検査を受けることが義務となっています。
●以上の規定は3月1日から3月31日まで有効です。
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