みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
今日はがっつり防寒で行ったらドンピシャよ。よかったぁ、薄着じゃなくって。まぁ10回に1回くらいは当たるよな、毎朝窓を開けて外の気温を確認して服装を決める、これが意外と外れる謎の私の特技。スマホの天気予報でも一緒に外れる。もうどうしたらいいんだって思うけど、寒さに弱く、暑さに弱く、これ歳を取った証拠よね。お酒もタバコも弱くなったしさ。
ドゥオモ広場やヴェッキオ橋はウェディングフォトのカップルが。クソ寒いのに新婦さんは大変だ、ウェディングドレスは肩丸出しだもんな。適当に写真を撮ってて、いざ移動って時に長いドレスの裾を引き摺らないように持ち上げた時、ドレスのしたはスウェットのパンツと運動靴だった。ですよねー、そりゃ寒いって。
てことで11月です。
もう一週間経ちましたね。これはあっという間に年末の流れだ。あー、今年も早い早い!
て思ってたらよ、もうクリスマスバージョンのウィンドー。だってブラックフライデーだって始まってないのに早くない?
チョコレートの店、ヴェンキもクリスマスの香りがプンプン。
せめて12月に入ってからにしません?
もしくは11月下旬のではクリスマスマーケットが始まってからでも…てググったら、
サンタ・クローチェ教会広場のクリスマスマーケット、今年は11月15日から12月21日まで行われるそうです。
あと一週間で始まるのか!!
なんとも年の瀬をすでに感じる今日この頃です。
こちらもよろしくお願いいたします。
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中央市場に来たい人は、
みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
最近服装を大失敗していて、寒くないだろうと思ったら日中になっても気温が上がらなかったり、寒いんだろうと着込んで行くと意外に暑かったってパターンをぐるぐるループしております。今日は前者の方で、いや、一回家に帰って何か厚手のものを取りに行っても良いんだけど、何故かむやみに無理しちゃったりしてさ。春と秋はもうダメだ、逆張りばかりよ。
さて。
うちの家があるアパートのお話なんですが、1階(日本で言う2階)のお家が売れて、新しいオーナーがやってきたことを先日ここでお話ししました(
あの家、売れたらしい)。そのオーナーがフィレンツェ人だし、地上階にある店のモロッコ人が『なんか感じ悪い。挨拶しない』などと言っていたので、少々気後れしていたのです。
とはいえ、何かがあった場合は連絡を取れる状況にしなきゃいけない。電話番号ゲットしなきゃ。彼らは民泊でビジネスとして家を使っています。どのタイミングで会えるかわからないなって思っていたところ、偶然にも家にいたのです。
モロッコ人にも、
『頑張れよ、勇気出せ!』
って訳のわからないエールを受けて、ドアをノックする。快く家に迎え入れてくれたご夫婦がこの家のオーナーでした。話してみると驚くほど気さくで話が合うではないですか。もう、考えすぎだったみたいよ。
アンミニストラトーレ(管理人)がアパートにいないから全てをみんなで決めないといけない。利点はアンミニストラトーレを雇うお金が浮くってこと、欠点は話が分かれた場合がちょいと面倒。どうせアパート内にオーナーは3人しかいない。地上階のお店はアパートの中に入ることはないので大きくは3人で決めればいいことなのです。
どうやらフィレンツェ市内に9つの民泊経営をするご夫婦ですので、これまたやり方をよくご存知でした。他と上手くやっていく糧を知っているように見えました。共有部分も自分達でチャチャッと綺麗にしちゃうし、お客さんを呼び込む訳ですから、その辺は私たち(2階のオーナーのおばちゃんと私)にも請求してこないんです。
『階段が綺麗だといいだろ?それぞれの階の掃除はちゃんとすればいいよね』
なんかとってもいい人っぽいじゃん。私の言いたいこともちゃんと聞いてくださるし、特に前オーナーのパオロもそうだけど民泊を商売にしている人たちはとても器用で、大体技術者を呼ばなくても自分で直しちゃう。器用というか、私にはできない芸当です。
それに何か私も困ったら、相談に乗ってくれるかもしれない。水回り、ガス、電気など。彼らの引き出しはとてもあります。
さらに民泊の掃除ですが、自分達で全部やっているのだと。オーナーのカルラは宿の掃除が大好きだし、自分でやったら業者に払うお掃除代も節約できるからねと言う。
おー、なんか気が合いそう。私も無駄は嫌なのよね。
この階の家はここ数年オーナーが変わったから、ずっといてくれたらいいな。
こちらもよろしくお願いいたします。
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中央市場に来たい人は、
みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
ここにくる前、朝にウフィツィ美術館のガイドをやってきたんですよ。今ウフィツィ美術館はエレベーターが工事の為に動いていない状況で、必要な人は係員と共に反対側にある出口まで行かないといけません。
手荷物検査をしてチケットのチェックを受けて一度グループを上まで最上階まで階段で行って、よしこれからやるべって思ったら、お一人のお客さまがその手荷物検査の場所にスマホを忘れたと。こりゃ大変だって他のお客さん置いて一度下まで階段で行って、検査官が預かっていたスマホを目の前で解除して確認してようやくお手元に。まーた階段を上って、私は頭がクラクラしました。根性で1時間半喋りまくりましたが、糖分が足りないんだって思いました。
年に何回かあるんですよ。甘いものを食べないから。
市場までフラフラしながら到着し、ようやく糖分補給してちょっと良くなった。
全く困ったもんだ。あちこちガタがきてるのかしら。だって51ちゃいだもん。
朝から血糖値を上げるってのはわかるんだけど、なんせ朝ごはん食べないからな。ここにきて殆どの人に言われた。
『朝ごはん食べろ、朝ごはん大事!』
そうかもしれないが、長年の習慣ってそんなに変わるもんじゃない。朝は日によってコーヒーくらいは飲んだりしますが、牛乳を入れて砂糖はなし。
これだ!
ここに砂糖を入れるんだー!
ホッ😀
解決したわ。
街を歩けば甘いもんはどこにでもある。秋冬の風物詩、焼き栗屋さんの屋台。以前は小3ユーロ、大5ユーロだったのに、パンデミックが終わったらしれっと小5ユーロ、大7ユーロになってんのよね。でもたまに食べると美味しいわ。チェントロにはいくつもこの手の屋台がありますが、値段はどこも同じなので悪しからず。栗好きはぜひお試しください。
老舗バールのジッリのウインドーにも立ち寄ってみる。
ここの名物、マロングラッセ。下世話に値段をチェックします。
一粒3.50ユーロ、うーん、なかなかでございますね。
12個入りの化粧箱は40ユーロでした。美味くなかったらブチギレるお値段に一粒くらい買って試してみても良いかもしれませんね。
あ、スキアッチャータ・フィオレンティーナがある!
これはそもそもカーニバル時期のドルチェなので季節外れですが、恐らくバールで小さなカットを食べられるかもしれませんね。
癖のないケーキですから見つけたら食べてみてはいかがでしょうか。
とりあえずバッグにチョコレートかキャンディーを入れておくようにしよう。
皆様も体調にお気をつけくださいませ。
こちらもよろしくお願いいたします。
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中央市場に来たい人は、
みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
国立美術館は月の第一日曜日に無料開放されますが、それ以外に4月25日(解放記念日)、6月2日(共和国記念日)はウフィツィ美術館、ピッティ宮殿、ボーボリ庭園が無料です。さらに今日、11月4日、ウフィツィ美術館は2階(日本の3階、最上階の部分)が無料となります。なんのお祝いかと言うと国の統一と軍隊の記念日だそうな。国民の祝日ではありませんが、ここでウフィツィ美術館に行った人はラッキーよね。入場予約ができませんが、お昼ご飯くらいは浮いちゃいますもんね。障害のある方と妊婦さんは優先入場ができます。
そんな11月4日のお祝いの理由を殆どのイタリア人が知らずに過ごすいつも通りの毎日でございます。
さて。
営業のおっちゃんがご来店です。いきなり入ってきて、
『マウリッツィオいるかい?』
と訊いてくる。私とステファノにちょっとだけピリッとした空気が流れました。
『マウリッツィオは僕の父ですが、3年前に亡くなりました』
ハッとしたおっちゃん、すぐに
『そりゃ失礼しました。いや、なんとも残念です。知らなくって、申し訳ない』
背中でそんな会話が聞こえてきたのでおっちゃんの顔を見た。うん、なんだか知っている人です。話の流れでようやくわかった、多分うちの店に冷蔵庫を搬入してくれた人で間違いない。向こうも商売で来たのだろうけど、意外な展開でソワソワしてるのもこっちまで伝わってきます。
誰が悪いわけでもないけど、しんみりしてしまった謎の空気よ。
このおっちゃんから冷蔵庫を入れたのはお店をオープンした時だからかれこれ16年前ということになります。それからたまーに来ていたのは覚えています。メンテナンスとかそういう時の話でわずか数回ですが、彼で間違いないと思うんです。
その後は適当な雑談見たいのをして名刺を置いていきました。
そして最後におっちゃんが放った言葉がステファノの苦笑をどうにも止められなかった。
何を言ったかというと、
『良い人ってのは本当に早く逝くよね、〇〇は何があっても元気すぎる』
〇〇ってのはマウリッツィオの末弟であり、ステファノの叔父にあたり、私が市場で働いた一番最初の店のオーナーでもあります。
敵の多い人であり、不思議なことにそれを上回るコミュ力で乗り切っている商売の神に愛されている人ですね。なんだろう、稀有な存在でトランプ大統領を思い浮かべてもらえたらそんな感じかな。〇〇は支払督促に来た営業から逃げたりしてたから営業職界隈の噂はすごかったかもしれない。結局払うんだけどとりあえずいつもその寸劇がいつもありました。
おっちゃんはその一言を捨て台詞に店を後にしたのですが、言ってもステファノにとっては叔父さんです。
人間ができているステファノは特に何も言わずに大人の対応で会話を終わらせたのですが、苦笑いはなんとも言えない顔でした。その叔父さん(〇〇)がブイブイ言わせていた時はまだステファノは市場にもいませんでしたから、噂とお父さんからしか知らない内容です。私はガチで知っていた時代。
そんな〇〇叔父さんは私が見るに今では随分丸くなったもんですよ。無茶苦茶言ってましたから、昔は。
その時代を知っているおっちゃんがつい放ってしまった言葉でうーんって思ったステファノです。
良い人に限って早世するなんて言いますが、日本にも美人薄命なんて言うんだよって教えてあげた。
美人だって長生きはするし、その逆もある。
おっちゃんの本意はわからないし、それを受けたステファノの真意も知らないが、大なり小なりどの国でもこんな話ってあるのね。
って1日でした。
こちらもよろしくお願いいたします。
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中央市場に来たい人は、
みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。今日は月曜日、露店がお休みですので市場がしっかり見えますね。
この時期がやってきた。
今から年末にかけて日本の料理学校が研修旅行で全国からやってくる。
大体北海道からが通例だが、今日は西が一番手でした。
大手料理学校で、いつもなら12月なのに今回は早いんだって思った。朝から閉店まで間髪入れずにお店に来てくださった。ありがたいことです。日本人観光客がこんなに来るのはなんて久しぶりなんだろう。もう全然来ないことが続いていたので懐かしい景色でした。
家族への、友達へのお土産も、もちろん自分達へのお買い物もどんどんしてます。
『今回のグループは料理にあんまり熱量がないよ』
なんて言ってたけど、結局私が話すものにみんながしっかりと話を傾けてくれる。
嬉しいことです。
彼らの専攻は西洋料理だからフレンチかイタリアンになります。
驚いたことに多くの専攻希望がフレンチだと。
『イタリアンの方がビジネスとしてうまくいくよ』
これは紛れもない現実でして、なぜイタリアンをより日本人に愛されているのかはご存知だと思います。
『わかってるんだけど、料理を作るならフレンチが好き』
と言う若き料理人の卵たちは話します。
作りたいものとビジネスとしての料理へのジレンマ。これは悩ましい課題です。
私としてはイタリアンを推したいけど、パッションは別だもんね。彼らについ聞かれる、
『どのくらいイタリアに住んでいるんですか?』
以前なら君たちが幼い頃にはイタリアにいたよ。と言うところだが、
『君たちが生まれた時にはもうここにいたってくらいの年月です』
と悲しくなる事実よ。私も歳を取った。
なんだか何も言えないくらい月日が経ちました。泣きたくなるわ。
20年オーバーは意外と長くて短いもんです。
こちらもよろしくお願いいたします。
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