みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
天気いいですね。過ごしやすい日が続いているような気がします。
先日紙がポストに入ってて、あー面倒って思いました。郵便局員が私のいない時に訪れてこの紙を入れていったらしいです。この知らせは大体郵便書留が多いのですが、なんだかこっちには検討もつかない。でも1ヶ月以内に取りに行かないといけないんです。いつもなら市内の中央郵便局か中央駅の郵便局なのに、今回はちょっとだけ歩かないといけない郵便局。しかも午前中(14時まで)しか開いてない。うーん、と唸って市場に行く時間を遅らせて立ち寄ることにしました。
私の出不精ったら知る人には有名な話で、できるだけ日常では遠くに行きたくない人間です。
ググったらこの郵便局、20分くらい歩けば着くらしい。トラムに乗れば3駅ほどでしょうか。厄介なことにトラムやバスに乗るくらいなら歩く方がいいタイプなので、ここは朝から運動しよう。
なんとか到着。終わったら市場に行くべく番号札を手に取ります。
一体なんの手紙が届いたのか知らんが、面倒なことはさっさと終わらせてしまおう。ところが郵便局は誰もいないのに随分待たされます。はぁ…毎度のやつか。もしくはすごい混んでて座る場所もないこともある。どちらにしても待たされるのかって思っていました。
窓口にも人がいない。お客さんもいない。
ふと目に映った張り紙がありました。
なに〜、ショーペロだと?
つまりストライキです。ストライキと言うと、全てが動かないイメージがあるかもしれませんが、そうではなくって働く人たちがちょいと少ないってことです。作業が進む時間が遅いけどやることはやってくれるはず。窓口は2人くらいはいるようです。とりあえず待ってみて、呼ばれるのをひたすら待つ。できれば彼らが見える場所で大人しくしていようかな。
席を移動してちょっとアピールしてみました。
ようやく呼ばれて、はいーっておずおずと窓口に行ったところ、
『まだブツはここにないわよ。紙を確認してください』
あら本当だ。
家に不在届が投げ込められたのは3月11日。取りに行って受け取れるのは3月14日でしたー!
なんで気づかなかったんだろう。少々恥ずかしくなりました。受け取りの場所と営業時間は確認していなかったものの、まさかいつから受け取れるかなんていつも確認しなかったんです。馬鹿だな、私。
で、仕方なくまたトボトボとここを後にして市場に向かったんですが、撮った画像を見直してもう一度驚いた。
え、ストライキって1ヶ月やるの?やりすぎじゃ…
3月13日から4月13日って書いてあるじゃん。なんか長くないか?
いずれにしてもまたここに戻るのか。また20分歩くのか。嫌だなって、自分がいけないのにブツブツ言いながら市場に向かった次第です。もう20年住んでるんだからわかるでしょって言われそうですが、私なんてこんなものです。
ポンコツ…の出不精か。自分が嫌になりそうです。人間、30歳超えると性格変わらないって言うけどさー😭
ストライキ責める前に、ちゃんと文章読みましょうって学びました。
みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
お、天気いい。非常に過ごしやすい日でしたね。もちろんまだダウンジャケットは着ていますが、青空の下を歩くなら脱いでもいいくらいです。
まだまだ景気の良い観光客ってのは多くって、特に金額を気にせずに貴重なワインを買っていったりお土産の食材を選んだりする人はいます。ありがたい事です。おっとりした日本人妻とアメリカ人夫のご夫婦。ニューヨークからっていう事でしたが、なんか素敵だったんです。それでニューヨークの話でその後少し盛り上がったんですね。
私はニューヨークやロスに友人がいたもんですから、毎年遊びに行っていたんです。これはまだ日本在住の時期のお話で、9.11があった後はなんとなく足が遠ざかってしまいました。その理由はわからなかったけど、さて私が最後にニューヨークに行ったのはいつだろうと言うと、恐らく最後はあの映画の柿落としの日あたりだと思います。
リドリー・スコット監督の『ハンニバル(Hannibal)』。『羊たちの沈黙』の続編として作られたアンソニー・ホプキンス演じるレクター博士のお話で、おどろおどろしい描写が有名な映画ですね。ググったら2001年2月9日に上映されたのが始まりらしいです。その辺りでニューヨークのチェントロで友人の仕事終わりを待つ間にこの映画を観たんです。これはのちに私が住むことになるフィレンツェも舞台になっていて、実際この映画を観た結果はたまたまでした。当時はまだフィレンツェさえ訪れたことがなく、まさか住むことになるとは決まっていなかった頃だったんじゃないでしょうか。その翌年にフィレンツェに初めて行ったこと(一泊しかしなかったけど)も後に思い出すことになります。
映画を観た時の反応は国ごとに違うんでしょうが、観た方はお分かりになると思いますが、まー怖かったですね。そんなビビりながら1人で観た私が浮くくらい周りは手を叩いて大笑いの渦でした。どうしてそうなるのかとカルチャーショックを受けて映画館を後にした覚えがあります。ホラーは笑えるというアメリカンカルチャー。映画の恐怖よりもそっちの方が凄く驚きの記憶が大きかったですね。ま、映画も相当えげつなかったけどな。
そして数年後、フィレンツェに住み始めてから映画館でメル・ギブソン監督の『キリストの受難(La Passione di Cristo)』(2004)を映画館で観たんですよ。これも観た方はご存知でしょうが、なかなかのエグい映画で目を塞ぎたくなるような展開ばっかりなんですよ。キリスト教徒がショックで卒倒するというそれはそれは重い内容のものです。私なんてキリストの受難を視覚で学べるだろうと気楽な気持ちで観に行ったもんだからぶったまげましたよ。映画館の中の人たちは涙する人もいてなんか居場所がない、ちょっと来ちゃいけなかったかなって思ってしまいました。この映画もアメリカのものですが、マテーラなどイタリアがロケ地になっています。館内のおばあちゃんとか泣いていたな。
どちらの映画もまぁ怖かった。両手で顔を覆いながらもその指と指の間からスクリーンを覗く変な鑑賞法でした。
怖いんだったら観にいかなきゃ良いのにね。私は大体ホラーとか血とか出てくるのは正直苦手なんです。戦争映画も苦手だし。でも前評判を聞かずに映画を選ぶからこう言う結果になってしまう。本当に好きなのはジャッロって呼ばれる推理ミステリーものなんです。
いやはや、ニューヨークのお客さんからこんな昔話を店で披露するとは思いませんでした。
みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
今日は長野から高校生が海外研修かな?でお店に来ました。なんかどこに行ってもいいらしくってフランスを選ぶ人や、今回イタリアには10人くらい来たそうです。このご時世に景気の良い学校ですね。ご家族の負担も大きかっただろうにって下世話な話なんですが、ちょっと教えてもらいました。
結構高かったんじゃないの?って聞くと、
『旅費は30万円くらいで、飛行機代は別らしく自力で飛行機のチケットを取る』
システムなんですって。先生の引率はなくって添乗員さんがつくのだとか。へー、聞いた事ないやり方だな。てことは飛行機代は仮に15〜20万円くらいとして保険だなんだでやっぱ50万円くらいプラスお小遣いってところかしら。でも若い時のこういう経験は将来何かしらにプラスになると思います。イタリアでいろんなもの見てって欲しいですね。可愛らしい日本の若人たちよ、応援してまーす。
さて。
フィレンツェにはビステッカ・アッラ・フィオレンティーナっちゅう1kg以上のTボーンビーフステーキが有名なお料理です。私ももちろん大好きなのですが、こんなニュースがありました。
過去10年間でアレッツォ県のキアニーナ繁殖頭数は27%現象し厩舎の頭数は2013年と比較して20%減少したそうです。え、やばい。郷土料理がぁ!
キアニーナはトスカーナとウンブリア州の州境にあるヴァル・ディ・キアーナ(キアーナ渓谷)原産の牛の品種です。世界最古の品種の一つで、そのルーツは2,000年以上前に遡ります。当初はその大きさから主に使役動物として利用されていたようですが、時間が経つにつれて上質な肉を生産するために飼育されるようになりました。白い毛並み、がっしりとした体格から白い巨人と言われています。キアニーナ牛は1988年にPGI(地理的表示保護)を取得し、イタリアで承認された牛肉の最初の品質マークとなりました。
肉の消費傾向は減少していませんが、赤肉(牛肉やジビエ)より白肉(鶏肉や豚肉)へ置き換わるようになってきました。
要するに肉は食べるっちゃ食べるんです。でも豚や鶏の方が体にいいって昨今のイメージがあるのかな。いやいや、それにしても生産者にとっては大打撃ですよね。他の畜産に現在の生産者さんたちが移行しないといいのですが。この深刻な市場危機、どうにも気になるところです。
実際に平均売上は20%減少し、そのため価格が約8,50ユーロ/kgから7,50ユーロ/kgまで徐々に下落したにもかかわらず牛肉は余るような状態らしいのです。またこの牛は管理に費用がかかるそうで、追い討ちを描けるように外国産の牛の品種の導入で競争が激化しています。
キアニーナ牛は高タンパク質の低コレステロールで美味しいんですけどね。
そんな2トン近い大きさの牛ですが、画像をずっと見てたら、
『ん?なんかに似てる』
似てるっちゅーか、なんか思い出しちゃった。
はるちゃん。うちのキアニーナ猫です。
みなさん、こんばんは。
フィレンツェのサン・ロレンツォ教会でーす。
うちの近所。
たまたま知人がフィレンツェに来てたのでお食事します。ここの店はランチしかやってねー。しかも日曜日は休みだから市場勤めの私は無理なんです。日本から帰ってきて時差ボケ休みを取っていたのでこのチャンスに行ってみました。
私たちは少食だからワインと一品料理をオーダーしたいと思います。
予約不可のお店は行列ができます。
えー、すごいなって思いつつも中は意外と広いんだ。ゆったり座れる席は少ないですが、お料理は意外と早く出てくるし頼んだものを忘れちゃう時もありますが、また注文すればいいので困りません。ここのオーナー兄弟は市場に朝早く仕入れに来るので顔馴染みです。お兄さんはねずみ男みたいな顔で、弟は市場近所のワイン立ち飲みで仕事終わりにいっつも入り浸っているんだ。
お店に無事入れました。
私たちは意外とのんびりできる席に座ることができました。有難い。
給仕は手早く、先に入った人たちはすぐに食事にありつけています。とにかくこのお店は美味しくて早くて安い。
パンは勝手についてくるので飲み物と料理だけ頼みます。
私はアリスタ、豚肉をチョイス。
友人夫婦は、
バッカラのトマトソース(リヴォルネーゼ)と
牛肉のタリアータ。どちらも美味しかったそうです。私も美味しくいただきました!
お店はバタバタしてるので、お食事終わったらすぐに退散します。
それでも楽しい時間を過ごすことができました。
外にはまだまだ行列があります。人気があるなぁ。
piazza San Lorenzo 8/r Firenze
行ってみてねー。
みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。わーい、土曜日だ。
ようやく日常の生活が戻ってきて、人の動きも少しずつ良くなってきて、市場も大賑わいでした。
イタリア人観光客もなんとなく増えてきたし、いよいよシーズン到来ってところでしょうか。イタリア人のお客さんは私たちを見て、日本人なの?って言った後、
『鳥山明さん、亡くなったね…』
ドラゴンボールが一番の思い出と語った彼の顔が寂しそうでした。そうね、みんなイタリア人もアラレちゃんやドラゴンボールで育ったもんな。
毎年来るドイツ人ご夫婦も相変わらずたっかいワインばっかり選んで有難いことです。日本人観光客はまだまだ卒業旅行が途絶えません。
今週は日本人団体ガイドの仕事も始めたことだし、昔のような、つまり7年前の生活に戻った気分です。
今日の天気は日中かなり降ったようで、来週の雨続きの予報も…って思ったら水曜日から天気が良好だと変わりましたね。気温もかなり上がるようで、ようやく過ごしやすい日々が訪れそうです。
さて。
今日最後にいらっしゃったアメリカ人若者カップル。お手伝いしようと思いましたが、どうやら2人で選びたいみたい。
閉店間際にマルサラ酒を二つレジに持ってきて、
『どう違うの?』と。
こっちは辛口、こっちは甘口ですよって言うと辛口の方を買って行った。間も無く戻ってきて、
『赤ワインだと思ったからびっくりした』
どうやらわからないのに買っちゃったみたい。結局赤ワインを買い直して行きましたが…
どうか訊いてほしいんです。
『わかってるから大丈夫』
とおっしゃる方もいらっしゃいますが、お手伝いできることは私たちにもあると思います。
別に『キャンティって何?』って質問するの恥ずかしいなって思わなくってもちゃんとわかるようにお伝えいたします。
私たちも販売のプロの端くれです。わかっていてご自分で選んで買ってもらうのももちろん構いませんし、そういう方々には口を挟むこともありません。でも、何がほしいのか訊いてもらうことも全くありませんもの。
今日のようなバタバタした1日なら行き届いたサービスをできないこともありますが、お時間貰えればこちらでもちゃんと対応できますので。
買い直すようなことにならないように、失敗しないお買い物をしていただきたいです。
私も体力限界の閉店間際で力不足だったなって思いました。
仕方ない。
観光シーズンが始まる前に私もエンジンを新しくしなきゃな。
よーし、昨日より今日、来週はもっとうまくやるぜ。まずは私も休養ね。
では良い日曜日を!